今日は晴れ。暖かな1日で冷房を入れました。

昨日は暖房。今日は冷房。

風邪ひかぬようにせねば・・。

昨晩は息が白くなるほどの肌寒さ。そして結構な雨が降っていました。

少しだけ川へ。

おそらく前日にも観察したドジョウの死骸。

ミズムシが群がっていました。頭は完全に食べられた模様。

こんな感じ。エビもいますね。

鯨骨生物群集ではありませんが、結構な大物なのでしょう。

そして本日は、路面への這い出しも見られず、川底からの抜けもなし。

久しく「オヨギデカミミズ」を見ていないなーなんて思っていましたら、川の両側にある護岸を這い上っておりました。

久々の「オヨギデカミミズ」。環帯があります。成体ですね。長さは14㎝ほど。

尻尾にUV照射するとこんな感じ。これぞオヨギデカ!といった蛍光発光を見せてくれました。

オヨギデカは全部で少なくても3匹。成体2匹と、うっすら環帯のでた亜成体(?)が1匹。

それにしてもオヨギデカの蛍光発光はとても鮮やかです。

そして実に魅惑的なのです。

ただ、できたら川底を泳ぐ姿を観察したい。

でも、もしかするとですよ。早春から春にかけて川底で成長したオヨギデカは、岸に向かうのかもしれませんね。大水が出たため川底にいなくなったのかもしれませんし、これから夏にかけて観察してみないとなんとも言えませんが、シーボルトミミズが秋に谷に降り、春に山を登るように、オヨギデカにも季節移動があるのかもしれません。

「マッチョ虹色川ミミズ」もたくさん登ってました。

そうですね。少なくても5匹はいたかな。

こんな感じで体毛以外はほとんど蛍光発光しません。

さらにシマミミズ1、4㎝ほどの小さなぼんやり発光のフトミミズ2、3匹、小さなツリミミズ1匹、そのほかもちらほらと姿を見ることができました。

しばしば見るツリミミズの仲間。13㎝ほどあります。

体毛の配列がフトミミズの仲間とはまるで違います。

 

そして、今宵は特筆すべき出会いがあったのです。

それがこちら。半透明で頭はピンク色。ツリミミズの仲間のようでいて、体毛などはフトミミズのそれ。全長5㎝ほど。何よりこの透明感は・・かつて一度だけ見た「雪ミミズ」なのではないでしょうか?

かつて見た雪ミミズはこちら。さらに透明ですね。

中の血管?が透けて見えます。環帯がないので幼体だと思います。これも5㎝ほどでした。

今回出会ったミミズはここまで透明ではありませんでしたが・・

他のミミズにはなかなか見られない雰囲気を持っておりました。

そしてUV照射をして見ましたところ・・

!!! なに・・この色?

随所はまるでオヨギデカのような蛍光イエローを発し、随所はマッチョのようなブルー。そして体の前半部は紫色に発色したではありませんか・・。

ちなみにオヨギデカの幼体(と思わしきミミズ)は、ここまで光りません。整体になるにつれ蛍光発光を強めるものだと考えています。ですがこの推定雪ミミズは5㎝ほどの体ですでにビッカビカ・・。

あー驚いたと一度離れて思い立ち、もう一度観察してみようと戻ったら、もう姿を消していました・・。

いやー、クラクラしました。

なんだか何もかもわからなくなりそうな、そんな夜のひと時でした。〈若林〉□

 

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