今日は晴れ。埼玉南部は27℃まで上がるそう。夏日ですね。 さて。 このところ粛々と続けております「オヨギデカミミズ」の正式名称を探るプロジェクト、その第五弾です。 今回もミミズしか出てまいりませんので、よろしくお願いします・・。 いつも歩いている区間は何もなし。やはり河床が撹乱されていない下流域が良いのかも・・と思って向かいますと・・。 さっそくいました! 「オヨギデカミミズ」です。 全長は23㎝ほど。環帯をもつ成体です。 それにしても、ここで何をしているのか? それが最大の謎です。なぜ、彼らは川底を這っているのでしょうか・・。 強い流れの脇にある溜まりにいました。徘徊している最中というよりも、湯に浸かっていた最中・・といった感じ。わかりませんけどね。 さっそく裏返してチェックします。雄性孔はだいぶわかるようになってきました。 Bが雄性孔です。第18節に一対。 環帯に雌性孔もありましたが、写真では見づらいです。 今回、注目していたのは腹側の上の方。Dで囲ったあたりに斑紋があれば、ヒトツモンミミズではないかと思っていたのですが、何も見当たりません。 見つけられていないだけかもしれませんが・・。 尻尾の方を中心に蛍光発光。 透明感のある素晴らしいオヨギデカでした。 続いてもう一匹。こいつも溜まりにぽかーんと浮いている感じでした。かといって具合が悪いわけではなく、健康そのものです。リラックスしている感じ。全長は20㎝ほど。成体です。 環帯にある雌性孔は比較的しっかり見えますが、雄性孔はあまりはっきりしていません。それでも若干膨らんでいる様子はわかります。 A雌性孔、B不明瞭な雄性孔?。 Dのあたりにヒトツモンミミズの特徴である斑紋を探しましたが見当たらず。 胴体真ん中より尻尾側を中心に強めの蛍光発光。 今回は、ヒトツモンミミズかも・・と思い、Dの位置に特徴である斑紋を探しましたが、見当たりませんでした。
今のところの「オヨギデカミミズ」の大まかな形態的特徴を述べますと・・ ・成体の全長は約200〜約250㎜ ・太さは6〜7㎜。ふっくら気味 ・色は桃色から薄い桃色 ・雄性孔は第18節に一対(不明瞭な場合もあり) ・吸盤状性徴は見られず ・斑紋は見られず ・UV照射に対し黄色に蛍光発光 こんなところでしょうか。 触り心地はフニャフニャと柔らかいのですが、急に力を張ってグネングネンと跳ねる動きも見せます。
ミミズは結構個体差があるようなので、もう少し探してみたいと思っています。 そもそも川ミミズは濡れていますので、表面の観察がなかなか困難です。それでも数匹を見比べていくことでわかることもあるかと思い、もう少し観察を続けていきたいと思っています。〈若林〉□
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