ダイワ(グローブライド)のウェブサイトで連載をしております『リバーウォーク・ストーリー〜川と釣りと…』の最新話がアップされました!

タイトルは『川と釣りと丸い斑紋と』。その前編となります(すぐ読みたい方はこちら)。

舞台は静岡県の伊豆半島。そこに生息する丸い斑紋(パーマーク)を持つアマゴの話です。

ヤマメとアマゴは同じ種の中の別亜種とされていて、主な体側にある朱点の有無で判別することができます。朱点があればアマゴ、なければヤマメです(上の写真の魚はどっちだと思いますか?)。

アマゴとヤマメの東側の境界線は、かねてより神奈川県の酒匂川と早川あたりとされてきました。それが近年になり、どうやら静岡県の伊豆半島もその境界域にあたることがわかってきました。ここから東はヤマメでここから西はアマゴというふうにきっちり分かれるわけではなく、その中間的な地域が意外にも広く存在していた、ということです。

そして中間的な地域には上の写真のように朱点があるのだかないのだかよくわからないような魚が釣れるのも特徴だそうです。

ちなみにこの魚も同じ水系で釣れた魚ですが、朱点がはっきり。

そしてもう一つ、伊豆半島のアマゴ(実際には朱点のない魚もいますので、その場合はヤマメになるのかもしれませんが、便宜的にアマゴと呼びます)の特徴は、丸い斑紋(パーマーク)を持つことです。

丸いパーマーク。

渓流魚にはどうしても他所から持ち込まれた放流魚による交雑等の影響が及んでいる地域が多いため、一介の釣り人にはなかなか「これがここに元からいた魚だ」とは言い切れないのですが、今回は、そんな魚の模様を見ながら、お得意の(?)妄想を色々と膨らませて釣りを楽しんできました。

ぜひ、ご覧になっていただけると幸いです!

vol.14『川と釣りと丸い斑紋と』前編

 

バックナンバーはこちらです。

Vol.1 川と釣りと骨酒と

Vol.2 川と釣りと村上鮭と

Vol.3 川と釣りと釣り場管理と

Vol.4 川と釣りと交差する生き物と

Vol.5 川と釣りと、そこに分け入る釣り人と

vol.6 川と釣りと変化する風景と

vol.7 川と釣りと底質と

vol.8 川と釣りとなまずの里と

vol.9川と釣りと好きなものと

vol.10川と釣りと思い出と

vol.11川と釣りと伝統漁法と

vol.12川と釣りと大好きな魚と

vol.13川と釣りとサクラマスと 前編

vol.13『川と釣りとサクラマスと』後編