今日の埼玉南部は穏やかな晴れの一日。昨晩、いきなり降ってきたものすごい土砂降りには驚きました。

週末は、しとしと雨降るなか、少しだけ夜の川へ。

魅惑の大型川ミミズである「オヨギデカミミズ」の種名判別を目指して・・。

その前の晴天続きの数日は、成体はもちろん、幼体のオヨギデカもほとんど姿を現しませんでした。まとまった雨が4日ほど降っていなかったかと思います。

その後のまとまった雨。潮まわりは中潮。

私の感覚では、川ミミズたちが多く動き出すのは、晴天続きの後のまとまった雨が降った夜です。

期待して向かうと・・

いきなりおった! 

「オヨギデカミミズ」でしょう。全長は約22㎝。成体です。

蛍光発光もオヨギデカの特徴?を示しています。

お腹側を見て、雌性孔と雄性孔を確認。写真では分かりづらいですが、実際にも分かりづらいです。孔まで空いているかどうかは分かりませんが、環帯下2節目に雄性孔の膨らみをなんとなく見ることができました。ヒトツモンミミズの特徴である斑紋も見られず。

オヨギデカは雄性孔が分かりづらい印象です。

過去の例です。

Aが雌性孔、Bが雄性孔となります。ミミズはこれらの孔の位置などで種類を判別することができるのです。

これも過去の例。ちなみにヒトツモンミミズというミミズはDの箇所に斑紋があるのが特徴で、そのほかはオヨギデカに似ている気がしており、斑紋を探しているのですが、これまでまだ見たことがありません。

さて。

当日は予想通り、多くの川ミミズが動いていました。

実は上のオヨギデカの近くに、もう一匹、17㎝ほどの太いミミズが護岸を張っていました。注目していただきたいのは背中の色です。オヨギデカミミズの色が白っぽいことがわかると思います。

ちなみにこの茶色い背中のミミズ、お腹側はこんな感じです。

お腹は白っぽいんです。

そして背中側は濃い茶色です。

こいつはほとんど蛍光発光しません。

環帯も未発達な亜成体?でしたが、雌性孔と雄性孔ははっきり見ることができました。雄性孔の位置は第17節もしくは18節。

 

まるで感覚でしかありませんが、この種類の成体らしきミミズもいました。

川の中を移動中。

長さは17㎝ほどでしたが、とにかく太い。太いところでは9㎜ほどありました。

ちなみにこちらもほとんど蛍光発光せず。お腹側が若干白っぽく光るぐらい。

お腹側は白く、雌性孔と雄性孔も見えました。雄性孔は第18節。

背中側の色はご覧の通りでした。

オヨギデカ成体2匹目。19㎝ほど。

独特な蛍光発光。

雌性孔は確認。雄性孔はぼんやり。

オヨギデカ3匹目。水面から2mぐらいの高さにいました。大きさは14㎝ほどでしたでしょうか。小型でした。

オヨギデカ特有?の蛍光発光。

やはり雌性孔は確認できますが、雄性孔ははっきりせず・・でした。

大きな20㎝超えのやつも。

全体的に虹色の構造色が強めでオヨギデカよりは色が濃い。

尻尾はやや強め。

蛍光発光は薄め。これは以前に観察した30㎝ほどあるデカいミミズと似ている気がしました。

雌性孔と、第18節にうっすらと雄性孔。

どいつもこいつもさらなる手がかりはつかめません。私に判別する技術がないのも一つですが、明確でないのもまた事実。

いずれにしても、これまで正直、あまり意識してきませんでしたが、「オヨギデカミミズ」以外にも、これとよく似たデカいミミズは複数種いるのではないかと思います。

 

ちなみにこの日は、川底を這っているミミズも多くいました。

大きいのから小さいのまで。環帯の出ていない幼体はそのままそっと見守るだけ。

素早く歩くモクズがにも。

やはり水が増え若干の濁りが入る降雨時や雨後は色々なものが動く印象があります。

そして護岸に空いた穴から頭を出して苔を食む、夏場によく見られる姿も、今年おそらく初めて?観察することができました。

これから夏に向けて、どのように居場所や出方が変わってくるのか・・。

もうしばらく続きそうです。〈若林〉□

 

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