今日は穏やかな晴天です。 このところグングン伸びているオギやアシの茅場を少しだけ朝方観に行ってきました。 すでに蒸し暑かったです。 ムラサキツメクサの蜜を吸うコアオハナムグリ。 桑の木に集まるチャバネアオカメムシ。 タテハチョウの仲間でしょうか。 コミスジ。クズの葉などが幼虫の食草だそう。クズは川っぷちにたくさん生えています。 モンシロチョウは白い物体が好き。 自転車のペダルなんかにもまとわりついてきますね。 トカゲ。 ウシガエル。 アーモンドのような、オリーブのようなオニグルミの実。 この木は今年、めちゃくちゃたくさんなってました。 近くにある別のオニグルミ。 実の形がだいぶ違います。 ちなみに左が上のオニグルミ、右がその下のオニグルミ。これだけ違います。 さて。 近頃観察しているのはオギなどに加えてネズミムギやカラスムギなど。 ネズミムギ。 これはイヌムギ・・かな? お目当はカヤネズミの巣ですが、生えているところは密度が濃いため、ほぼ見込みはないかと思います。それでも延々と、目の焦点を5mほど先に合わせながら長い距離を歩きます。どこにあるかもわかりませんから、とにかく焦点を目の前の草からずらし、さらに奥の草の合間に合わせて歩きながら見ることで、異変に気付くことができると思いながら歩きます。 そんな探し方をこのところずっとしていたのですが・・。 今日は少しやり方を変えて、もう少しだけ注意深く生き物の気配を感じながら歩いてみました。 例えばこちら。 カラスムギの果穂がバラバラとまとまって散らばっています。 ちなみにこの果穂はそのまんま毛針のマテリアルになりそうなフォルムをしています。 こんな感じ。これまでスルーしていたのですが、注意深くみて見ると・・ こんな感じに何者かに食べられた痕がありました。 おそらくスズメなどの小さな鳥だと思います。 興味深いのはすぐ近くにケモノ道があったり、人の通り道があったりと、少しだけ他の場所よりも風通しが良くなっているところが多い気がしました。見晴らしということなのかもしれません。食べている間は無防備になるため、少しでも見晴らしの良いところで食べているのかも・・。 〈注意!この先、死骸やらフンやらいろいろ出てきます・・。〉
小さなモグラの死骸を発見。頭と前足がありませんでした・・。 以前にカラスに襲われるところは見ていますが、果たして・・。色が焦げ茶色だったのが印象的でした(以前に見たのはもう少し灰色でした)。 後ろ足の長い爪。 さらにこんなのも・・ 小さなネズミの下半身・・。 おそらくこのサイズはカヤネズミではないでしょうか。 何に襲われたのか、もうだいぶ干からびていました。 そしていつもの茅場ではアカネズミらしき食痕も。 カマキリの卵。かじられてはいませんでした。 巣穴。 さらに土手を歩いていると・・ なんとこれはネズミのフン、でしょうか・・。 『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』を見てみると、サイズ的にはハタネズミっぽい。 そういえば、この場所は冬の積雪時にハタネズミらしきネズミの足跡を見つけた場所。 こんなやつです。 さらに注意深く観察してみると、巣穴の入り口らしき穴もありました。 ザリガニの穴にも見えますが、果たして・・。 さらに、これは嬉しかったのですが、ランウェイ(走り回るケモノ道)らしき野球のボールを転がしたぐらいのケモノ道がそこかしこにあることに気付くことができたのです。 ちょっとわかりづらいですけどね。 おそらくはハタネズミなのではないかと・・。 今度はもう少しちゃんと観察してみよう。 今、考えているのはアカネズミとハタネズミとカヤネズミの関係性です。 カヤネズミはハタネズミの巣穴を利用することもあると聞いたことがありますし、いる場所は似ているのではないかと。であるならば、ハタネズミのランウェイを探すことでカヤネズミにも近づくことができるかもしれません。 まずはランウェイでハタネズミの食痕を探してみたいと思います。〈若林〉□
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