ひさびさの雨です。 空気もしっとり柔らかく、やや蒸し暑さはありますが、過ごしやすいです。 さて。本日も粛々と川ミミズの話を・・。 我が家で飼っているツリミミズ科の川ミミズでありますが、何度か紹介したかとも思うのですが、こんな感じで飼っています。 半透明の容器に湧き水を張り、中にビニール片を入れて水を安定させつつ、腐葉をケースの壁に貼り付けています。 こうすることで、ミミズは葉を食べながら、ケースと葉の間に自らが暮らす巣のようなものを作ります。糞土と言いますか、ミミズのフンはそのまま土のようなものですから、それが葉と葉の間に溜まって、その中に潜むと言った感じです。 葉を一枚ぺろっと剥がすと、こんな感じに姿を現します。 昨年の1月より卵胞から飼育している1匹の親ミミズと、その親が生んだ子ミミズがたくさん。 ちなみに6月19日には幼体29匹、卵胞37個を観察することができました。 親ミミズは晩秋から生み始め、冬から春にかけても卵を産んで今に至る・・みたいな感じです。 そして1年半は生きています。 このような半透明の容器でずっと飼ってきました。ポリプロピレンでしょうか?(後ほど調べてみたいと思います) この容器をさらに発泡スチロールの箱に二重に入れて、夏の暑さと冬の寒さからミミズを守りながら育てていました。 実に安定していたのですが、もう少し壁に張り付いたミミズを外側からうまく観察できないか?と思い、下にあるアクリル系?(素材、後ほど調べてみます)の容器を新たに購入。移し替えたのが6月19日でした。 容器はこんな感じ。これまでより硬めですが、とにかく透明度が高く観察には向いていそうです。 周りに葉を貼り付けるとこんな感じに。かなり期待が持てそうです。 そしてミミズたちを移し替え次の観察を楽しみにしておりました。 ご覧の透明度で観察ができます。これは楽しみです。 そして2週間後の7月2日、久々に開けてみますと・・ ん? この時点で嫌な予感がしました。 ケースの周囲に貼り付けておいた葉が全て水の中に落ちています。 そして壁には幼体が張り付いてました。 これは彼らにとって、あまりよろしくない時の合図です。いたくない場所から逃げ出している感じ。 実は容器の蓋の隙間にもいました。 これは昨年、飼い始めて間もなく、多くのミミズを死なせてしまった時と同じ傾向・・。 水の中には弱った幼体、死んでしまったものも・・。 それにしても、なぜ葉っぱは全て落ちてしまったのでしょうか。 動かすときに容器の水は揺れますから、それで落ちてしまったのかもしれませんが、半透明の容器では同じようにしていても葉は落ちません。いずれにしてもミミズたちは居場所を定めることができなかったのかと思います。 この一週間は昨年にはない猛暑でしたから、もしかすると高温によるダメージがあったのかもしれませんが、それは定かではありません。 とにかく急ぎ、生き残っているミミズたちを、元の半透明の容器に移し替えました。 親ミミズもなんとか生きていたようです。少し痩せたかも・・。 すべてを元の状態に戻し、発泡ケースの中に・・。 高温が原因だとすると、ダメかもしれませんが、おそらくは葉っぱが落ちていたことも原因ではないかと思っています。 いずれにしても、ケースの素材が、葉を貼り付けたままにできるかどうかに関わっているなんて・・。 最初に「正解」を選べていたのは、単なるラッキーだったことを知る今回の出来事でした。〈若林〉◻︎
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