先週、海のルアーフィッシング専門誌『ソルトウォーター』の取材で岩手県の宮古まで行ってきました。その様子は2017年2月号(12月21日発売)に載るためここで詳しくは述べませんが・・舞台は、海です(当たり前ですが)。

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ちなみに釣り人は佐藤文紀さん。

 

佐藤さんは「ロックフィッシュ」と呼ばれるソイとかアイナメとかハタなどのロック(岩場)についたフィッシュ(魚)を釣る第一人者です(佐藤さんが代表を務める釣り具メーカー「プロズワン」のHPはこちら)。

なのですが、ご当人、ロックフィッシュと同じぐらいにサケやマスが大好きで・・川本『RIVER-WALK First Issue』にも、地元・石巻を流れる北上川のサクラマスについての原稿を書いていただいております。

ですが、今回はソルトウォーターの取材ですので、狙いは海の岩場に棲むアイナメでした。

ですがですが、11月下旬ともなると、ちょうどサケが川に上っている頃でもあり・・・取材を終えた夕方に・・ちょっとだけふたりで覗いてみると・・

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いましたいました(すでに暗いのでかなりわかりづらいのですが、中央に一匹・・)

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身体を横たえてバタバタとくねらせ川底の砂利を掘り起こしていますから・・メスですね。

20mぐらいの区間に3匹のメスが、それぞれ自分の産卵床を掘り起こしている最中でした。

メスは自分の産卵床をナワバリとして、そこに近づいてくる他のメスには攻撃を仕かけます。このときも顎を開いて激しく突進する攻撃行動が観察できました。

15分ぐらいでしょうか。しばらく観察を続けていると、なんとなくその場所におけるサケたちの関係性が見えてきました。

不思議だったのは、メスが嚙みついて自分のナワバリから追い払っていたのは、大型のオスのようだったこと。

通常、大きなオスはメスにとっては好ましい存在なはずですから、産卵床に招き入れこそしても、追い払うなんてことはあまりしないはず。

ところがそのとき、その大型のオスは激しくメスに追われていたんです。しかもその場にいるメス3匹が3匹とも・・・。

ちなみにちょっとした基礎知識として、サケのオスとメスの見分け方ですが、ざっくり言うと1本のタテ線を持っているのがメス、炎のようなヨコしまが入るのがオス。

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上がオスで、下がメスですね。

細かく言えばオスの方が鼻先がとがっているとかアブラビレが大きいとか、ほかにもいくつか特徴はあるのですが、遠目からでも確認できるのは上図のような色合いだと思います。

ちなみに魚はぶら下げたときの状態でタテとかヨコとか呼ぶのが一般的で、横一本線に見えるメスの模様は「タテ線」となります。

 

炎みたいな横しまが入った大型のオスが、メスに嚙みつかれては、ふらふらと別のメスのナワバリに入り、また嚙みつかれては別のメスのナワバリへと(そしてまた嚙まれ・・)。

 

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こんな感じ。

 

いとあはれ・・。

なにが気に食わないのか。どこを嫌われてしまったのか・・。

ところがこのオス、さらに15分ほど観察をしていると、思わぬ行動に走ります。なんとメスのする掘り起し行動を行ったんです。

・・・ということは、お前さんはメスだったのかい? だからほかのメスに次々と攻撃をされていたんかい? でもそれにしては模様が完全にオスっぽいのはなんでだい?

そんなことを考えながら、さらに15分・・もしないうちに真っ暗になり観察を終えました。

サケの場合、オスが瞬時にメス模様に変色することが知られています。オス同士の争いに敗れたオスは、それ以上攻撃されるのを避けるためにメスのようなタテ1本線模様に変わっちゃったりするんです。

でもメスがオスっぽくなるのもあるのかな?

それともやっぱり混乱したオスだったのかな?

 

そんなことをぼーっと思い思い、新幹線での帰路を過ごしたのでした。

 

夕飯はこちら。

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おつまみは佐藤さんにいただいたこちら。

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どんだけシャケが好きなのかと!□