今日はとても暑い一日。熱中症に注意の一日です。

合間を縫って近所の川ミミズ観察も続けております。

最近はもっぱら這い出しに期待して段丘崖に接する川を観察しておりますが、数日前の夜はゼロでした。夜の這い出しを観察し始めて初めてのゼロです。前々日にまとまった雨が降り、水位は平水プラス3㎝ほど。

ミミズは残念ながら見つけられませんでしたが、代わりに魚などはたくさんいました。

アメリカザリガニ。

黒っぽくて渋い色のやつもいます。

普段はあまり気づかないカワニナも。

普段はあまり気づかないサワガニも。

カワヨシノボリとウキゴリはたくさん。これは抱卵中のメスでしょうか。

小型のウキゴリ。

オスのカワヨシノボリ。迂闊に近くの石をひっくり返してしまうと守っている卵を乱してしまうことになるため、要注意です。

でっかいウキゴリも。

流れ紋の美しいヒガシシマドジョウ。

続けて朝の観察。モクズガニ。

一匹だけいました!

ツマヨウジぐらいの太さで長さは10㎝弱ぐらい。

環帯がうっすらと出てまして「マッチョ虹色川ミミズ」の成体にしては随分と小型です。

こちら数日前の朝の這い出し。

さらに前の朝の這い出し。

同じミミズなのかな・・。ちょっと違う気もしています。

そして「マッチョ虹色川ミミズ」だとしても、川底に潜っているやつと比べるとなんとなく痩せ気味でくすんでいるような気もするんですよね。

こちらは石を一枚剥がして出てきた、おそらく「マッチョ虹色川ミミズ」。体の半分は石の下の砂に潜っていて、このあとすぐに、するすると砂に潜っていってしまいました。

別のもう一匹。こんな感じで現れます。

また別のやつ。これは掘り出したものを逃がした後の写真です。

また別の、体が透き通った幼体。

「しまぐろ川ミミズ」もいました。しまぐろも夏場は川の底に進出するようです。

流れが川底に浸透する比較的緩やかな瀬尻。砂と若干の泥が混ざったような場所。その上に石が乗っているようなところ。「マッチョ虹色川ミミズ」の密度が高いところはだいぶ絞れてきています。彼らはやはり「流れ」を好んでいるように思えます。

こんなところですね。下流側にちいさな陸地があると、それを避けるように流れが曲がり、そこに緩やかな瀬尻が生まれます。

また別の成体。細いので雄性孔が観察しづらいのですが、第18節に見ることができました。

健康的で体に張りのある「マッチョ」はとても美しいです。

一方、もう少し普通の緩い瀬にも川ミミズはいます。マッチョもいますが、それよりも・・

こちら。今までなんとなく「マッチョ」かな?と認識していたのですが、環帯の後ろ側に白い斑紋がくっきりとあり、これが「マッチョ」にはありません。「マッチョ」よりもやや太く、何より白っぽく、特に尻尾はやや透き通っているようにも思えます。

過去にも何度か見つけてはおりました。

これもおそらく同じやつ。虹色光沢は「マッチョ」ほどではありません。

むしろその白さと環帯の後ろの白い斑紋は「クリームオヨギデカミミズ」に似ています。大きさがだいぶ違いますが・・。

何かここで新たに名称をつけておきたいのですが・・。

尻尾が白いから「オジロ川ミミズ」とでもしておきましょうか・・。

水中で「マッチョ虹色川ミミズ」と「オジロ川ミミズ」を並べてみました。

「マッチョ」の方は幼体ですが、色の違いや体型の違いがわかるかと思います。

居場所が少しずれているところに注目をして、もう少しこの2種類の川ミミズを観察してみたいと思います。〈若林〉◻︎

 

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