今日は午後から雪がちらつく予報も出ています。

仕事を進めながらも、少しだけ近所の湧水場に観察に行きます。

このところ、湧水場でよく見る「マッチョ虹色川ミミズ・タイプ1」が気になっています。それは見れば見るほど、他のミミズではそんなに多くは見られない(気がする)「ウミヘビ泳ぎ」や「オマキザルクロール」らしき行動を立て続けに観察しているためです。

ウミヘビ泳ぎ

オマキザルクロール

ここらへんはヤマケイ新書『武蔵野川っぷち生きもの観察記』でも妄想を炸裂していますので、基礎知識?としてぜひ、ご覧になってくださいませ。

さて。

少々分かりづらいのですが、こちら先日、湧水場で見つけた「マッチョ虹色川ミミズ・タイプ1」。細長い体(7㎝ぐらい)と透明感のある体が特徴です。そしてこのような薄く滲むような湧水場で見ることの多いミミズです。

そしてこちらは、本日の湧水場。落葉が溜まったこんなところに暮らしています。

いました。この沢では初めての1匹。尻尾の先が黄色い。泥で汚れていますが、とても綺麗な透明感のある体をしています。

流れに離すとスルスルと潜っていきました。

近くにはサワガニも。

そしてこの日はもう1匹。

いました。

こんな感じに尻尾をすぐに何かに巻きつけます。オマキザルクロールを思わせる行動。これで流れの中でも体を保持することができます。そしてスルスルと石の間に潜っていきました(動画はこちらをご覧ください)。

本日観察したのは、いずれも幼体。彼らが水の近くにいることは確かであるとして、気になるのは分布の本体はどこらへんなのだろう?ってことです。やはり土の中に大部分がいて、一部が川にまで染み出すように広がっているのか。もしくは川や沢などにいる方が多いのか。これは定かではありませんが、動きを見れば見るほど、水場に慣れた動きなんですよねー。長く追っていきたい川ミミズのひとつなのです。〈若林〉

 

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