今日は良い天気。まとまった雨はもう来ないのかな? 昨日は大学生時代からずっとずっと好きで聴いているKANさんの訃報が入り、少ししんみりとしながら過ごしたりしていたのですが、都内に出た帰りにぼんやりしていたら終電を乗り過ごし、気づいたら中野のカラオケボックスで一人、マイクを握っておりました…。 そんなこともありながら、仕事はそれでも待ってはくれませんので、早朝帰宅するとシャワーを浴びて1時間ほど仮眠を取り、急ぎリモート会場へ向かう途中にいつもの川へ。急がば川っぷちを回れ。そう、癒しなのです。 先日、ハシボソガラスがアユを浅瀬の流れの中に貯食する行動を見て以来、イタチの貯食場を探したい欲求が再燃してしまっております(カラスの貯食についてはこちら)。 情報はほぼ何もなし。ですが、おそらく、落ちアユ時期などたくさんの獲物を得られる季節には、きっとどこかに蓄えているのではないかと、そんな妄想を抱きながら川っぷちをフラフラ。 今日もたくさんの足跡が散っています。 イタチの姿はなかなか見ることができませんが、小さなモミジのような足跡を見ては、ここにいてくれることに安堵して、心落ち着かせたりしています。 おそらく足跡の主は、この小さいタイプだと思います。 ちょっと大きいやつや・・ もうちょい大きいやつも同水系にはいますが、この川に散らばった足跡を見ると、どうやら小型が多い模様。 アユはだいぶ少なくなりましたが、まだいます。 水際を探すと、このように産卵後に弱ったアユを見ることができます。 おそらくは産卵後。黒いサビ色が抜けて黄色く(クリーム色に)なりかけています。体の後ろ半分はすでに硬直が始まっていますが、まだ生きています。寿命を全うしたアユは、体の後ろの方から死を迎えるのかもしれません。 こっちにも小さなイタチの足跡がパラパラ。 そしてこんなところ(右側の草陰の中です)で、おっ!という食痕を見つけました。 こんな感じ。手前のこれは、アユではなく、一部が赤く染まった目を見ると、オイカワではないでしょうか。 右側にオイカワ。すぐ近くにはアユの尻尾もありました。 特筆すべきは、背骨です。そしてこのオイカワの場合、頭や内臓が残されているのも不思議な感じがしました。通常、カラスなどは頭を好んで食べますし、カラスらしき食痕には、背骨がこのように残ったりしていなかったので、こんなに綺麗に背骨が残っていることが気になりました。 そしてアユの方は尻尾のみ。こちらも背骨と肋骨までが残されています。 これはどうしたことなのか・・。 その場に散らばったわかりやすい足跡はなし。 それでも魚を手で持って、少しずつ背骨の周りをかじったイタチが脳内には浮かびました。 いえ、何の確信もありません。腐ってこのようになっただけの可能性もあります。小さな鳥の仕業かもしれません。 もしかすると、カワウなどが吐き出した半分消化した胃内容物だったのかもしれません。 ですが、陸地にあったこと、意外に鮮度は良さそうに見えたことなど、少し前に何者かが陸地で食べた痕に感じました。 わからないことだらけですが、イタチの貯食観察に一歩前進としておきましょう。 また折を見て、意識した観察をしてみたいと思います。〈若林〉□
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