本日、31日をもちまして弊社RIVER-WALKの2024年仕事納めとなりました。

とはいえ実際のところはインフルエンザに罹ってしまい、丸々4日も伏せってしまい、納めるつもりだった仕事はすべて新年のわたくしめにバトンを託すこととなりました。ようやく少し起き上がれるようになり、年末のご挨拶をタイピングしています。

今年もたくさんのお仕事に関わらせていただきました。

4月には、ドキュメンタリー映画「ミルクの中のイワナ」(坂本麻人監督/Whole Universe)と並走する公式のフィルムブック『ミルクの中のイワナ film book』(Whole Universe Publications)に編集長として携わらせていただきました。Amazonのページはこちらとなります。

また、この出版の流れを受けて、これまであまり経験のなかった、皆さんの前でお話をする機会をいただきました。

坂本監督とともにPatagonia Radioで、タイトルは「イワナ」と「わたし」の現在地。コーディネーターはパタゴニアの小倉隆平さん。緊張しながらもたくさんのイワナ愛を語らせていただきました(こちらからお聞きすることができます)。

また坂本監督、小倉さんとはキャンプ系野外フェスの「FUJI &SUN」でも「源流のイワナを語る」というテーマでトークをさせていただきました。目の前で「くるり」のステージが終わったタイミングからトーク開始という、なんとも贅沢な時間を過ごしました。

さらに6月には、曙橋のSAKANA BOOKSさんで、film bookの出版記念トークイベント『岩魚とわたしたち 深山幽谷をめぐって』を開催。映画にもご登場いただいた森田健太郎さん、芳山拓さん、そして二人ととても縁深い釣り研究の第一人者である坪井潤一さんをお招きし、とても貴重なお話をお聞きすることができました。

前半はイワナ尽くしの日々でした。

5月には、編集のお仕事をさせていただきましたサイモン下村さんの名著『アンバサダーと私(原典 The Ambassadeur and I)』の電子書籍版(TRYALL)が発売となりました。デザインは『RIVER-WALK』でもお馴染みのPLANETPLAN Design Works。

またイワナに戻りますが、4月発売の『山釣りJOY2024』(山と溪谷社)では「ヤマトイワナ特集」を担当しました。山本祥一郎さんらによるセンセーショナルなイワナの英字論文を、おそらくわかりやすい日本語で初めて紹介することのできた「最新の遺伝子解析によるシン・イワナ地図」ほか、かなり力の入った完全保存版となっております。

そして今月、12月に発売となった『日本の深海魚図鑑』(岡本誠・本村浩之編著/山と溪谷社)には編集で参加させていただきました。私自身、初めての図鑑編集であり、各方位にご迷惑をおかけしながらも素晴らしい写真と文章で彩られた素敵な図鑑となりました。

また、ダイワ(グローブライド)のウェブサイトで連載中の『リバーウォーク・ストーリー〜川と釣りと』では、4本の記事をアップすることができました(川と釣りとはこちらをご覧ください)。お会いしたかった人、見てみたかった魚、気になっていた川のその後、ずっと考えていた大好きな魚についてなど。

そしてかれこれ5年ほど続けさせていただいています日本自然保護協会(NACS-J)の会報『自然保護』特集ページの編集を、今年も6冊担当させていただきました(『自然保護』についてはこちらをご覧ください)。毎回、勉強を要する大変な仕事ですが、私にとってはとても学びの多いやりがいのある大切な仕事になっています。

ここ数年お仕事の幅が増えてきたと同時に、逆に取材をされる機会をいただけることも出てくるようになりました。与えられたお仕事にしっかりとお応えしていけるよう、そして読者の皆様の心に少しでも残るものを作っていけるよう、新年も頑張っていきたいと思います。

こちらは私の原点とも言える『RIVER-WALK First Issue』の表紙に使わせていただいた溝上幾久子さんの紙版画作品「釣りクマ」です。

丁寧な良い仕事を。楽しんでもらえる一冊を。なんてことを、釣りクマはいつも語りかけているように思います。

出版・編集の中小企業は皆そうかもしれませんが、弊社も正直、かなりギリギリ飛行を続けています。「鳥人間コンテスト」の水面ギリギリの最後のひと伸び・・というか、いやもう腹が水に浸かってびしょびしょだよ・・みたいな状況でもありますが、そのまま気づいたら船になってプレーニングし続けていた。みたいなイメージで2025年も滑空を続けたいと思います。

最後になりましたが、改めまして、本年もたくさんの方にお世話になりました。誠にありがとうございました。皆様にとっての2025年が、より輝かしい一年になりますよう、お祈り申し上げます。

RIVER-WALK 若林 輝