事務所のある東京は夏日予報。

暑い一日です。

そんな「夏」に楽しい一冊が、山と渓谷社から明日(5月30日)に発売となります。

完成した見本誌をいただきました。とてもワクワクする内容。

その名も『山釣りJOY』

「山釣り」とタイトルにあるように、山間を流れる渓流釣りの一冊です。

巻頭の特集タイトルは「Go to the headwater! 山釣りは冒険だ!」であります。

確かに夏の渓流って、木々の葉や草も生い茂るし、虫もたくさん出てくるし、冒険的なんですよね。汗をかきつつ辿りついた川の水は冷たくオアシスのようで、そんなところも夏ならでは。

テント泊に山メシ&山飲みと、釣り+αの楽しみもあるぜいたくな遊びの提案です。

『山と釣り』という同ジャンルのムックが地球丸から出ておりますが(こちらは春発売)、比較すると、より「JOY感」というのでしょうか、入門寄りになっているように感じました(中盤に控えている総力特集「山釣り入門Q&A100」の情報量は圧巻・・な保存版です)。

釣りのジャンルもフライ、テンカラ、ルアー、エサ釣りと幅広く、テーマも仲間と楽しい釣行記をはじめ、ちょっと深い谷へ分け入ったり、UL(ウルトラライト)という軽量装備にこだわったり、家族での思い出深い時間を求めたり、こんな所で!?という裏山的な小冒険があったり・・と多様に富んでます。

個人的にとても興味深かったのは、かつての職漁師の足跡を探しながら釣りをした戸門剛さんのページ。「その地にもっと親しむには・・」というスタイルが好きなんですね、やっぱり。

 

読み物ページも充実しています。

釣りキチ三平でおなじみの矢口高雄さんによる「日本の、東北の自然を語る」、現代の猟師・千松信也さんの「現代の狩猟考」、そして佐藤成史さんの「イワナJAPAN」は、イワナ族の現状を紹介しつつ、ためいきをついてしまう美しい渓魚のグラビアが・・。

私も2つの記事を担当させていただきました。

まずひとつは「岩魚坊主に誘われて」という読み物。

奥会津の水無川に伝わる岩魚坊主という妖怪(?)の出てくる民話を辿りながら釣りを楽しむ・・というお話です。

岩魚坊主?・・妖怪?・・

いったいどんな話なのかは、ここには書きませんので、ぜひご一読ください。ちなみにこの類話は全国に残っていて、今回は奥会津について書きましたが、ライフワーク的に追っていきたいな~と思っているんです。

もうひとつは川のルールとマナーの話

「気持ちよい山釣りを楽しむために」というページです。

 

なぜルールやマナーを守らなければならないのか? その理由を知ることで、もっと気持ちよく守っていくことができるんじゃないでしょうか・・といった内容を目指しました。

 

涼しい山釣りに思いを馳せる真夏のようなこの頃にぴったりの一冊。

ぜひとも、ご覧になってください!〈若林〉□