本日、4月18日(木)に『山釣りJOY 2019 Vol.3』が山と渓谷社より発売となりました!

Vol.1Vol.2ともに記事を書かせていただきましたが、今回も2本の記事を書かせていただいております。

毎号感じていることなのですが、今回もボリューム感あふれる一冊に仕上がっています。

山歩き+釣りというふたつの楽しさを融合させた「山釣り」を、初心者から上級者まで楽しめる内容にバランスよくまとめたのが本シリーズ。

今回は、表紙からしてシャチホコのような大型イワナが踊っているように、比重で言えば「山歩き」よりも「釣り」の要素が割合としては多いように感じています。

さて。

まずは毎号おなじみとなった前半の「山釣りドキュメント」。最初にドーンと現れる「蒼き渓」に圧倒されると、一気に山釣りの世界へと引き込まれていくよう。

きっと書き手のキャラクターに幅があるのでしょう。書かれる物語がとてもバラエティーに富んでいます。

どのドキュメントも書き手の思い入れに溢れていて、読んでいてうれしくなるような記事ばかりでしたが、見た目の妙‥という意味では編集長自らが筆と竿を手に取った「『釣キチ三平』の故郷を訪ねて」をとても興味深く読ませていただきました。記事の中に三平の絵が入ってくるのですが、ページレイアウトの中で写真との馴染みっぷりがとても良い感じで、矢口高雄作品の魅力の秘密を垣間見た気がしました。

私もこのリアルドキュメントのひとつを担当させていただきました。タイトルは「初物づくしの山釣り入門」。

実は私、渓流釣りは好きで結構やっていたのですが、実際に川にタープで泊まった経験はありませんでした。

加えて釣ったイワナを野外で料理して食べるという経験もゼロ(釣り堀のニジマスはありますが・・)。

そして本格的に渓流でエサ釣りにトライしたのも今回が初めてという。

まさに初物づくしの山釣りレポートとなりました。

教えてくださったのは「渓のポパイ」との愛称を持つねじり鉢巻きが凛々しい山岳ガイドの豊野則夫さん。そして豊野さんを慕う野武士のような風貌の堤さん。

屈強な沢ヤに弟子入り?した、ヘルメットの浮いたライターの奮闘(というか感動っぷり)をぜひご覧になってみてください。

 

で、9本も収録された山釣りリアルドキュメントで満たされたところで、ここから特集がはじまります。

題して「尺イワナを確実に釣る方法」。

いやいや、いくらなんでも「確実に」は言いすぎでしょう‥(笑)。でも、そう言われると、やっぱり見たくなりますよね‥。ルアーは高橋雄一郎さん、フライは佐藤成史さん、エサは戸門秀雄さんという早々たる面々が「確実に」尺イワナを仕留めてきている方法やコツを伝授してくれているわけですから、その時点で誇張でもなんでもないわけで・・。だれもアナタ(私?)が尺イワナを確実に釣るとは言ってませんから…みたいな。

なんか悔しい(?)けど、とても気になりますよね。

かと思えば『RIVER-WALK』でもおなじみの水辺写真家・知来 要さんのヤマトイワナのグラフがあったり(実はこちら、かなり、かなり貴重な写真だと思います!)、マタギのイワナ釣りの話があったり、マムシに咬まれた体験談や、クマスプレーを誤って噴射してしまった悲惨な話(いるんですね~、そんなマヌケな人って……と言いつつ、ここでも私が体験談コラムを書かせていただいてます‥)などなどが続き、で、最後にしっかりと釣り場ガイドまで収録。

いや~山釣りっていいものですね‥。

読むだけでも十分に浸れますが、この本のなかなかすごいところは、リアルドキュメントの物語本編に加えて、しっかりと(細かく)装備やハウツーが散りばめられているところ。

文字で説明のない写真にも細かなヒントがたくさんありますので、宝探しのように見つけて、ご自分の釣りの参考にしてみてくださいね!

あ~山釣りに行きたくなってきました。

とりあえずは潟に行って参ります‥。〈若林〉□