本格的な梅雨に入りましたね。

日常生活にじめじめの湿気はあまり好ましくありませんが、釣りに関してはこのじめじめが、なかなかよいんですよねー。

本日も事務所仕事の合間を縫って、ちょっとだけ近くの川へ。狙いはナマズ。

ピンクというか紫というか、素敵な夕暮れのひとときに竿を振りました。

 

チョイスしたルアーはこいつら。

左下から時計回りに・・

①こちらメインルアーの飛豚73prop♪・・・昨年末に亡くなられた釣り人・楠ノ瀬直樹さんがとても好んだ自身デザインの表層系ルアー。お尻についたプロップ(プロペラ)がチリリリリ・・・と心地よい音を発し、その小刻みな引き波とともに、魚たちを誘惑します。

そしてフックは「ゾウさん」。前後の針が曲がっているのが見えますでしょうか。通常6つある針先のうち4つは畳まれ機能するのは前後1つずつ。根がかり軽減の意味合いもありますが、同時に魚へのダメージレスや、釣りの妙味的な部分も考えには多分にあったのではないでしょうか。1本だけ残っている針先をゾウの鼻に見立てて「ゾウさん」フック(曲がった残り2本は耳、ですね)。

ちなみにこれ、楠ノ瀬さんの形見として分けていただいたものでして、この「ゾウさん」は楠ノ瀬さんが曲げて使っていたそのものです。楠ノ瀬さんはナマズを釣る場合、よくゾウさんを使っていたように思います。

②ネズミ型のこのルアーは大好きなメドウマウス。シングルフック×むな毛バージョンです。

なぜに、むな毛?

③こちらも楠ノ瀬さんが手がけたチキチータバンビーノ。ほかの二つに比べて少し水面下に潜るので、表層に出ない場合に、ちょっと試しに・・と引いてみるためのもの。

まあ3つ持っては行きますが、ほとんど投げるのは飛豚です。このルアーで釣りたくて。

 

ボーッ、ボーッ・・とウシガエルが鳴きはじめました。

コウモリたちが竿先にブンブンとアタックしてきます。

ジ・・ジジ・・ジーー・・・と一定のやや高音で鳴いているのはオケラ(だそうです)。

刻一刻と変化する空。ピンク、紫、そして一瞬の茜色。

 

あたり一帯で最も釣れそうな場所には若い男女が並んで腰かけ楽しそうに話しています。

ザーッと流れる横流れの瀬からの落ち込み+巻き返しのたるみ+隠れ家となるコンクリートブロック。

投げたい・・。

きっと釣れる・・。

 

ただやはり、「ちょっと、(目の前の川にルアーを投げ込んでも)いいですか?」と声をかける勇気はあるはずもなく、勇気が湧いても45歳のオトナがすべきことではない・・と、いそいそともうひとつ上流の瀬尻へ。

 

その2投目でした。

 

 

今日も出会えた一匹に感謝。

ひとつ上流の瀬へと導いてくれた男女に感謝。

近所の川に感謝。

そしてもちろん飛豚にも・・。

 

 

ところでこのナマズ。頭だけが黄色い変ったやつでした。

楠ノ瀬さんも飛豚で真っ黄色なナマズを釣ってたなー。

そのときは不思議と写真もしっかり撮ったのに、あまりに疲れてて黄色いことに気づかなかったんです。翌日、写真を見てびっくり・・。

 

こいつは頭だけ黄色かったので、すぐに気づくことができました。〈若林〉□

 

 

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