台風を前に、ぐずついた天候の続く埼玉の事務所にて。 思うはちょうど一週間前に、天候を心配しつつ遊びに行った奈良子釣りセンターです。奈良子と書いて「ならご」。 首都圏から2時間ほど(大月ICから15分ほど)で行ける、マスの釣れる管理釣り場です。 池タイプのポンドエリアでもルアーやフライ、テンカラ釣りが楽しめますが、ここの大きな特徴は、自然渓流を利用しているエリアではないでしょうか。 区画された下流部は、今回も利用させていただきましたが、子どもやビギナーでも手軽に楽しめるニジマス釣り場。すぐ横にある屋根付きのバーベキュー施設を予約して、釣り+バーベキューなんてプランにすれば、あまり釣りをしたことのない人も含め、みんなでワイワイ楽しめます。ちなみに先週は、釣り+バーベキュー+読書会、というプランで仲間とワイワイよい一日を過ごすことができました。 みんなで釣った魚を塩焼きに。 女子力の高い?仲間が作った塩レモン+ニンニクで味付けたニジマスのホイル包み。 バジルをぶっかけてのホイル焼きも最高に美味でした。 デザートに旬のぶどうやおしるこをいただいたり・・。 肉+野菜+太麺の焼きそばでお腹も満たされ、その気になれば昼寝したってすぐ横の川で竿を振るのも自由。あ~天国天国・・。
こちらそんな奈良子釣りセンター。右側の区画された所がニジマスのエサ釣り場。それよりも上流がストリームエリア(ルアーフライ下流)です。写真はちょうど2年前。2015年10月22日の奈良子です。 うっすらと色づいてますね。ちょうどこれからは紅葉も楽しめるシーズン。 ここからの景観は、先週見た限り、ほとんど変わらないように思えました。 ですが奈良子釣りセンターは、今年の台風5号で被災して、現在復興中なのです。 ポンドエリアとニジマスのエサ釣り場、そしてストリームエリア(ルアーフライ下流)は、先週の時点では通常営業しておりました。ですが、ここにきて、またしても台風通過の予報・・それに先立っての大雨で、川はかなり増水しているようです(ちなみに明日10月21日はポンドエリアのみの営業、22日と23日は台風のため閉鎖とのこと)。 近年の局所的な大雨は全国河川に大きな影響を与えておりますが、ここ奈良子釣りセンターもその災いを大きく受けてしまいました。
なぜならば、自然の渓流を利用しているから。
上の写真では見えませんが、ストリームエリア(ルアーフライ下流)のさらに上には、山間に分け入るように本格渓流エリア(ルアーフライ上流)があります。 ここがまさしく、奈良子ならではの大きな魅力のひとつであり、それは自然渓流さながらの釣りが、比較的安全に管理されたなかで、比較的魚も多いなかで楽しめることでした。 ですが、このエリアは台風の大雨が運んだ砂礫で川の大部分が埋まってしまい、残念ながら、復旧のめどが現在のところ立っていないとのことです。
自然に分け入る渓流の釣りはとても魅力的です。 ただ場所によっては、また釣り人のスキルや経験によっては、多少の危険が伴うのも事実。 管理釣り場だから確実に安全、とは言い切れませんが、それでも一般の自然渓流に比べれば安全にその釣りを楽しめる貴重な存在が、ここ奈良子の本格渓流エリアです。 なんとか復興してほしいと願うのですが、土砂はかなり上流まで河床を埋めており、なかなかそれを元通りにしていくのは長い時間と大きな労力を要するとのこと。
そんな奈良子釣りセンターを応援しようと、本日、「奈良子釣りセンター支援プロジェクト」がスタートしました。 昨今、話題のクラウドファンディングの形をとった支援の形です。 詳しくはサイトを覗いてみてください。 支援プロジェクトに参加するのも、遊びに行くのも、奈良子を応援する形はいろいろあるかと思います。 私も微力ながら応援していきたいと思っています。渓流釣りの魅力を多くの人に伝えたいと願っている自分にとっては、なくてはならない管理釣り場のひとつですから。 上の写真は先週の本格渓流エリアの入口の様子。だいぶ砂礫で埋まってしまったとのことですが、私の目には魅力は損なわれてはいないと映りました。少しずつ、自然が砂礫を下流に流してくれれば・・・釣りは厳しいのだとしても、安全ならば、リバーウォーキングを楽しめるような空間としても利用できるのではないかとか・・・ 「自然渓流を歩く」という体験ができるだけでも尊いことですからね。
ちなみに2年前は、この時期の本格渓流エリアではこんな風景も見ることができました。 色づいたヤマメのペアリングやオス同士の闘争など。 産卵行動ですね。 こんな素敵な流れの中で。 ルアーやフライ、テンカラ釣りが楽しめて、 イワナや アマゴや ヤマメや 大好きなニジマスに会える もちろん水生昆虫もいて フライの練習にも最適で 残雪残る中も 遊びすぎた夕暮れも美しい 休憩所には渓流魚の写真がズラリ とてもよい空間なのです。〈若林〉□
|