一気に寒くなった埼玉県南部です。 こうなるとオオタカなどの猛禽が、そろそろ川でコサギなどを襲う頃なのではないかと、食痕を探しに川を歩きましたが見当たりませんでした。 本日も少々トリ活へ。 マガモを今期、初観察。これで我が川のビッグファイブが出そろいました。 カルガモ、マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、コガモです。 さて。 このところ、やたらと目につくのがサギたちです。 結構います。 最も小型のコサギは口ばしが黒っぽいのと足の先が黄色いのが特徴。 この川では昨冬、オオタカの獲物となっておりました。 そしてこちらは最も大型のアオサギ。グレーのボディが特徴です。 コサギ(左)よりもだいぶ大きく、くちばしが黄色いのがダイサギ。もしくはチュウサギ(もしくはチュウダイサギ)なのですが、ちょっと私的には判別がつかず。でもきっとダイサギだと思います。 そして上の写真のように、ダイサギとコサギがペアになって浅瀬にいる様子が多く見受けられます。 2ペアを撮影しようとしたら、驚かせてしまったの図。片方はダイサギが飛び立ち、片方はコサギが飛び立ちました。でもこんな感じにペアでいるんですよね。 右がダイサギ、左の2羽がコサギ。こんな感じになると、決まって大型のコサギが小型のコサギを追い払います。 ダイサギが結構無関心であるところが面白い。 いずれにせよ、コサギ同士はあまり近寄りません。 コサギとダイサギは近くにいても知らん顏。 ダイサギ同士も意外と近くにいても大丈夫。 左からコサギ、ダイサギ、アオサギ、ダイサギ、ダイサギ、ダイサギ。 コサギ、ダイサギ、ダイサギ、コサギ、ダイサギ・・。お芝居でも始まりそうな演者の配置。 コサギ同士があまり近寄らないのは、おそらく川底で足を震わせて石を揺すり、その間から逃げ出した小魚を食べる捕食方法と関係しているのではないかと思います。どんどん移動しながらエサを探すスタイルであるためエサ場がある程度広くある必要があるのではないかと思うんです。 対してダイサギは一点にピタリと止まって通りかかる魚を一突きにするスタイルですから、小魚を狙うルートさえ異なれば、すぐ近くにいても問題はないのではないかと。 ましてダイサギとコサギは狙っている獲物が違うので問題がないのかと(でもピタリと止まって待ち伏せしているダイサギの横でガサガサとやられたら、待ち伏せの意味がなくなってしまうような気もしますが、そこらへんは配慮しているのかも・・その位置関係については、さらに観察を続けてみたいと思います)。 群れることには大きな意味があって、草食動物と同じで、多方位の外敵に注意を払うことができるからでしょう。この場合の外敵はオオタカ、ネコ、そして人間・・。 ちなみに多摩川の堰堤下で稚アユを狙うコサギは群れていましたから(写真下)、エサとなる小魚が豊富であれば、安全かつエサも豊富・・ということで群れていくのかもしれませんね。 そして捕食時ではなくて休憩しているときならば、きっともっと群れてもいるのでしょう。 「シャロー鳥」とも称されるサギたち。 浅瀬には浅瀬のルールがあるのでしょう。 その社会性に、もうちょっと注目してみたいと思います。〈若林〉□
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