週末は、今年初めての渓流釣りでした。 仕事方面で色々と状況の変化があり、気力体力金力時間と、なかなか状況が許さない日々でしたが、ことあるごとに軽く誘ってくれていたライター仲間にして友人のM氏とともに山梨方面へ。 微風がなでる絶好の釣り日和。 薄桃色に緑が混ざるよい季節。 こんな落ち込みの連続もありました。 よく行く奥秩父は赤茶けたチャートが多く見られますが、この渓の主要石は緑色片岩。青い渓でした。 周囲には木々の小さな芽。 ミヤマツツジもきれい。 場所ごとにスギの植林も目立ちましたが、生きものの気配を濃く感じることができました。 吸糞するシジミチョウ。 雄ジカの頭骨。 旋回する猛禽(なんだろう‥) M氏に踏まれそうになったアズマさん。 砂防堰堤に営巣中のカワガラス。 タゴガエルの類でしょうか‥。 飲み水を求めた鹿の痕跡。 トリ部として、日々潟で訓練を積んでいる?私としましては、うれしかったのがこちら。 ミソサザイらしき小さな鳥がこの岩陰に入っていったので、巣でも造っているのかな?‥と覗いてチラリと覗いてみましたところ‥ 巣材?……ではなさそう。 これは食痕だ! そして周囲を見回すと‥ OH! ヤマドリ! 足元にあっても気づかない擬態っぷり。 美しい‥。テンカラ毛鉤用に少しいただくことに。 ガレ場には‥ 残雪のひとかけらがありました。 そして岩からしみ出た石清水を見つけた所で小休止。 沢水アイスコーヒーを作りました。 充足感に浸る瞬間。若干の渋み、そして甘み。極細のストロー。やはり美味い。そして水筒がデカい。 昼を回り、まあまあ満足をしたね、なんてアイスコーヒーをちゅうちゅう吸いながらしばし話し込むふたりですが、ここまで一匹も釣っておりません。 「0と1は違うよな」と。 「1なら1でいいんだけどな」と。 お決まりの話題を交し、後半戦へ。 するとM氏がやりました。 青い渓流に育つ青黒いイワナ。 そして私も‥。今年初めて平成最後?のイワナ。21㎝ありました。
さらにパーマークのきれいなヤマメも。 緑がかった小判はこの川底の石のように見えました。 そしてこの川のヤマメを撮影している間、上流に進んでいたM氏が「あーっ!!」と叫びを上げました。 熊か!?‥と一瞬緊張しましたが、聞けばドでかいイワナをバラしてしまったのだそう。岩陰からミノーを襲ったその影があまりに大きく鳥の影に見えたのだそう‥。鳥はどこだ?と見上げると、手元にグンと強烈な引き込みがあり‥。気付いた時には時すでに遅しと‥。 「35㎝…いや40㎝‥いや‥」と、逃した獲物が次々と大きさを変えていきます。そして最後の最後、M氏が手にしたイワナは黒々として頬のパープルが美しい28㎝でした。 「さっきのはこれより軽く10㎝は大きかったからな‥」とのこと。 しばらくはその魚が脳裏を泳ぐことでしょう。
やはり渓流釣りは気持ちいいですね! またすぐに行きたくなりました。〈若林〉□
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