埼玉南部、今日はまた雨。そして今は結構な降りです‥。

列島に大雨を降らせた台風19号による被害はまだ全貌もつかめていないまま。さらなる被害が拡大しないことを祈るばかりです。

我が埼玉の荒川水系も、入間川や都幾川、越辺川が氾濫し、浸水被害が各地で起こりました。

もう少し下流にある我が事務所から徒歩30秒の川も「氾濫のおそれ」と報じられ、上流域の川越市では一部氾濫してしまいました。

ニュースで報じられている以外にも、小さな規模の浸水被害は各所で起こっている模様。事務所の前も、台風当日は畳が沁みてしまうぐらいの床下(床上?)浸水があったとのこと。ただ、ここでは溢れたのは川本体ではなく、そこに注ぐ水路でした。通称「潟」として、私が日々、散歩がてらの観察を続けている水路です。

台風翌日の「潟」の様子。もうすっかり水は引いていますが、側道にはうっすらと泥が溜まっていました。

田んぼから大量の稲わら(?)が流れてきます。潟の上流は田んぼなのです。

泥まみれのカエル。なんだかへばった様子でした。

潟の出口には水を防ぐ土嚢とブルーシート。

川本体からの水ではないためか、水が引いた後の道路はさほど泥気もありませんでしたが、家の中に水が入ってきたお宅は多かったみたいです(潟の真横に立つ事務所は2階なので事なきを得ましたが、周囲とは異なり1階にも浸水した跡はありませんでした。全体が少し高く盛られた上に立っているから、なのでしょうか‥)。

潟から本流へ。

泥の跡を見ると、かなりの所まで水がせり上がったことがわかりました。

わずかに残った草に集まるカモ。

ヒドリガモです。今期初観察。北から飛来していきなりの台風だったのでしょうか。

こちらは潟上流の水路。だいぶ水は引いていますが、所々で稲わらが打ちあがって溜まっています。

田んぼはこんな感じ。

難を逃れた(?)クサガメを発見。

ゆらゆらーと。

どこにいるかは把握できているのだろうか?

打ちあがったままの仔ガメもいました。

局所的にまだうっすらと冠水。

タニシ。

田んぼから流れてきたのでしょう。

周囲を観ると、干上がっているタニシがごろごろと・・。

頭を割られたザリガニも道路に。

これからの水が引く過程で、実に多くの水生動物が命を落とすことでしょう。

コサギなどそれらを食べる鳥たちにとっては、またしてもない機会でもあるのかもしれませんが‥。

 

渓流のヤマメ・アマゴはちょうど今が産卵期。

ある程度までの雨ならば、アメノウオたちの溯上を助けることにもなるでしょうが、果たして今回の台風の影響はいかほどか。

川を考える大きなきっかけとなるだろう今回の台風19号。

治水・利水・自然保全。

これらの全容が‥。仕組み、成り立ち、判断基準がとても見えにくい現代。

SNSなどにより他人事までが見えすぎてしまう現代。

もっと勉強しないと‥。□〈若林〉