今年は花粉による攻撃が強すぎて、収束までまだ1カ月もあるのに、だいぶひどい状況になってきました。 春ですね。。
さて。今回はこちらについて。 梅干し
・・・ではありません。 これは埼玉県・奥秩父の川で拾った石です。 おそらくはチャートという石です。
これ、すごいのはですね、『川原の小石図鑑』(東海大学出版会)によると、陸地からはるか離れた深海底に降り積もったプランクトンの死骸が固まってできた石・・・だということです。 化石みたいなものですね。
なぜ、深海でできた石が奥秩父の山奥に? その仕組みは海洋プレートなんかが関係していて、少しややこしく、ここでうまく説明する自信がないのですが、ようは陸地のプレートの下に潜り込んで行こうとする海洋プレートが陸地プレートに削り取られてそれがたまったものみたいで・・・たとえるなら、はがし(鉄のヘラ)の上に乗ったもんじゃ焼きみたいなものでしょうか・・(ちょっと違うと思います)。 ともあれ、現実にあるのです。 しかもそんなに珍しくもなく。ごろごろと。
で、本題はここから。 私がいま、とっても気になっているのは、川底にある石の色と魚の色との関係です。
奥秩父のヤマメです。 レッドバンドが入っていたりして、結構赤いんですね。
対してこちらは・・ 白っ!
これは岐阜の川にいたやつです。 周囲の石の色を見てください。 これはおそらく花崗岩や石灰岩・・。 つまり、白い石が多い川なんです。
赤い石の多い川の魚は赤くて、白い石の多い川の魚は白い。
こう話がまとまればきれいなのですが、そうとばかりではないのが自然でして。 例外はめちゃくちゃあります。例外のほうが多いぐらい。 なので、なんとなく、なにかある?・・ぐらいしか言うことができません。 が、なにかある、きっと・・。
ちなみに、気づいた人もいるかと思いますが、白い魚のほうは、ヤマメではなくアマゴです。 小さな赤い点々がついているのが特徴です。
それ以外はほとんど同じなので、ヤマメとアマゴはいま、同じ種に含められてます(専門用語でいえば両者の関係は亜種、ですか)。
こんなに体が白いのに、赤い点はゆずらないアマゴと、 こんなに体が赤いのに、赤い点をもたないことをゆずらないヤマメ。
いや~、不思議です。
最後にこちら。
秩父にある武甲山という山です。 奥秩父の川に行くときに、いつも目にする山なんです。 ガタガタのピラミッドのようになっているのですが、これは石灰岩を採取するために削り取られた跡。 石灰岩のもともとって、なんだか知ってます?
サンゴ、なんですって!□
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