花粉症がだいぶひどくなってきました。 春ですね~・・。 さて。 話はまだ猛烈に冬である北海道について。 北海道の日本海側、積丹半島のちょい南に島牧村というウミアメ釣りで有名な村があります。 ウミアメとはこちら。 ウミアメ=海アメであり、つまりは海で釣るアメマスのこと。 ちなみにアメマスは、本州で釣れるイワナと同一種とされてます。 本州だと30㎝を超えようものなら「尺イワナ」等と呼んで釣り自慢のネタになったりするわけですが、これが北海道だとシャケのように海に降って巨大化するんですね。 大型になると70㎝。そして80㎝を超えたりするやつもいたりして。 まるで別モノなんです。 島牧はそのウミアメの聖地とされておりまして、実に26回を数える島牧村主催の釣り大会「あめますダービー」も行われています(3月20日まで開催中!)。
で、これを釣る釣り場がこちら。 島牧の海岸です。 冬・北海道・日本海 極寒の三冠王。
私、この風景が大好きなんです。 一本の杭になってひたすらルアーをキャストする極寒の恍惚。
で、4年連続で現地へ赴き、今年も竿を振ってきたわけなのですが、本題はここから。
「4年連続」といっても、たいした時間釣りをしてるわけではないんです。 しかも毎回、約1年ぶりの釣りになるわけで、「どんな感じだったっけな~?」というところから始まります。
一昨年のこと。 埼玉の自宅から約6時間かけてようやく到着し、竿を振ったとたん、ゴンッ!!というアタリがありました。強烈なひったくるような衝撃。ウミアメです。 ですが私、心の準備ができておらず、驚いてその場で転倒。 結局、ウミアメにも逃げられ、その年は一匹も釣ることができませんでした。
正直、少し・・いやもうちょっと悔しい。 ですが同時に、ホッとしてる自分もいたんです。
なぜか? それは、「よくわからないのに釣れちゃったから」です。
もちろん、釣れちゃったら釣れちゃったでうれしいんですけども、やっぱり少しでも理解を深めたうえで釣りたいんです。
理解を深めるとは・・
たとえば風はどっちから吹いているのか? とか 波は高いのか? とか 水はにごっているのか? とか 周りではよく釣れているのか? とか 満潮はいつなのか? とか ウミアメはいま、何を食べているのか? などなど・・。
それら基礎項目を釣りをしながら押さえていくわけです。 もしくは釣りをする前に現地の人に教わったりして頭に入れていきます。
で、頭の中で相手の人物像?をイメージをするんです。
小魚を食べているんだったらルアーはキラキラ光るやつがいいんでないかい? とか こんだけ大勢の釣り人にルアーを投げられてたら、さすがにもうニセモノだとバレるよな とか いま釣れないのは魚が満腹なわけではなくて、そもそもそこに魚がいないのだ! などなど・・。
で、 ならば・・・と試してみたことで釣れたら大満足! もちろん釣れれば大満足なのです。 が、ここで一番私が告白したいのは、こうです。
「釣れなくても、中満足」
「大」とは言いません。ですが基礎項目を備えたうえであれこれと相手をイメージすることが、私の場合、すでに釣りの楽しさの半分以上を占めているんです。
散々一日ルアー投げたのに釣れませんか。ああそうですか。・・・で、中満足! 隣の人はたくさん釣れてますね、私にはまったく釣れないのに。・・・でも中満足!
まあまあ、オメデタイ話です。
ですから先の例で言えば、そのイメージを楽しむ前に釣れてしまった場合、重要な楽しみの半分以上を遂行する前なわけですから、それもまた「中満足」なんです。
で、これがですね。ちょっと高度になってくると、釣りに行った人の話をウンウン・・と聞いてるだけで「中満足」になれたりもするんです。釣りもしてないのに。
あるいは釣り雑誌を読んでいるだけで「中満足」とか。
有名なエギンガー(注:餌木という日本古来の漁具が元となり発展したルアーフィッシングのことをエギングといい、それを愛好する人をエギンガーと言います)の湯川マサタカさんは、その「中満足」を得るために必要なプラスαの力を「妄想力」と呼びました。 モーソーです。
「うわわ・・イカに襲われる襲われる襲われる~!!」(エギが) ・・みたいな。
ということで皆さん、 妄想力を磨きましょう。 そして中満足を獲得しましょうぞ!!
・・・って何の話?
ご清聴、ありがとうございました。□
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