本日は晴れ。

思い立って、RAINY号(自転車です‥)にて、いつもの川のちょっと上流まで行ってみました。

隣の隣の町ぐらいまで。

先日、近所の川をイノシシが通って以来、動物の足跡を探すのが癖になっておりまして‥。(イノシシについてはこちらをご参照ください)

冬といえば、一昨年は、オオタカの狩りの犠牲者になったコサギの羽ばかりを探していたのですが、今年はぜんぜんなんですね。オオタカも観なければ、コサギの食痕はひとつも見つけることができません。なんとなくですが、コサギを襲っていたオオタカは、あの一羽だけだったのかもしれないなーと。(コサギ食痕についてはこちらをご参照ください)

ともあれ、この冬は足跡が気になっております。

主にタヌキ、イタチ、アライグマ、そしてネコ。

もちろんカモやサギなど鳥の足跡もたくさんありますが、気になるのは四足動物です。

で、下ばかり向いて歩いてますから、こんなものにも気づけるようになりました。

タヌキの溜めフンです。

若干、お食事中の皆様にはセンシティブな画像となりますため、アンダーに加工をしております。

これはおそらくセンダンの実。タヌキも好きですが、ヒヨドリも大好きで、間違ってこの木の下に車を停めてしまおうものならば、フン爆弾でエライことに‥(なりました)。

フンを詳しく調べるにはまだ至っていないのですが、この日、これまでまるで気が付かなかった、大切なことに気づくことができたのです。

それがこちら。

わかりますでしょうか?

細い細いケモノ道です。

下から見上げるとこんな感じ。

ちなみに溜めフン場の右手は川に通じておりまして・・

左手はこのような休耕田となっております。

おそらくタヌキは、休耕田と川との間を行ったり来たりしていて、ちょうど土手の真上をトイレにしているのではないでしょうか?

ちなみにこの休耕田では2回イタチも観ております。オオタカがハトを襲うシーンを目撃したこともあります。この広い田畑とススキなどのヤブがまじりあった川沿いのエリアにはキジもたくさん棲んでいて、オスキジが休耕田から川に向かってこの土手を低く飛び越えるのを観たこともあります。

川沿いはススキやアシなどもちょぼちょぼと生えていて、柳の木も点々としていますが、年に数回、大規模な草刈りを行うと、動物たちの逃げ隠れ刷る場所はほとんどなくなってしまいます。

そんな時も、この休耕田エリアがあるから、動物たちは生きていけるのではないかと‥そんなことを思ったのです。

川と連絡しているこの広大なスペースが、多くの野生動物にとって、とても大切なのではないかと‥。

川は住宅街を貫いてます。休耕田の反対側は住宅地。

ある程度の河川敷はありますから、川面を中心に過ごしているカモ、サギ、カワウ、カラスなどはやってきますが、イタチやタヌキは隠れる場所がなければいられないよなーと。

で、ふと、川の両岸に田畑や森などが繋がっている箇所ってどれぐらいあるんだろう?と思ってRAINYを走らせた(ほぼ手押し‥)というわけです。

結果から言いますと、なかなかそのような連続した場所は見当たりませんでした。自分が歩いていた場所が一番よかった‥みたいな。

ただ、いくつか見つけた連絡した場所では、やはり四足動物の足跡をたくさん見つけることができました。

おなじみのタヌキ。

おそらくですが、手前がタヌキで奥がイタチ。

これはネコかな?

判別も出来ぬほど‥。

これは‥犬? 猫の砂かけ? 不明です・・。

なんなのだー?

小さな足跡も・・子猫?

これはかなり小さい。でもイタチのような爪がない。ネコにしては小さすぎないか? なんだろう・・。

森に向かって伸びている小さな支流を見つけたことも収穫でした。

今度、ウエーダー履いて突入してみよう‥。

舞い戻りまして、こちらは事務所前を流れる、通称「潟」。

例の休耕田からずーっと繋がって別の支流に流れ出す三面護岸の水路です。

こんなちっぽけな水路ですが、ここにもタヌキ、イタチ、アライグマの足跡を観ることができます。おそらく彼らにとっては貴重な通路なんでしょう。

あと1カ月もすると増水時にコイが数百匹押し寄せ産卵をする潟。

水が低い時は四足動物の通路となる潟。

カルガモが子育てをしたり、コガモのねぐらになっていたり、夜には餌獲りベタな?アオサギが残業していたりもします。初夏になるとボラの幼魚、ハクもたくさん入ってきます。

非常に脆弱な空間ですが、繋がっていることに、改めてとても大きな意味を感じた本日でした。〈若林〉□