今日は午前中こそ、寝袋にくるんでの事務所作業‥というぐらい底冷えしていましたが、一日を通してみれば暖かな日和。

そんな穏やかな埼玉南部で本日は事件が!

‥というほどのものではないのですが、イノシシが出たのです。

ニュースなどでも報道されていましたね。足立区の荒川河川敷に1mほどのイノシシが出没したのが2日。翌3日もニュースでは捕獲劇がLIVE放送されていたようですが、結局夜の闇にまぎれて見失ってしまったのだとか。

で、本日、朝から事務所に着くなり防災放送でイノシシが我がご近所の川で目撃されたとのアナウンス。

へぇ~珍しいこともあるもんだ‥なんて思いつつ仕事をしていると、ヘリがうるさいんですね。真上を低空で飛んでいるわけです。

なにか事件でも起こったのだろうか?とツイッターで検索してみると、イノシシが追いつめられて捕り物劇が生放送中だとのこと。するとこの4~5機は飛んでいるヘリは皆、一頭のイノシシの行方を追っているというのか‥。

あまりにもヘリがうるさくイノシシが気になってしまい、仕事を横に置いて現場へ‥。

 いろんなのが飛んでいます。

で、ヘリの真下まで来てみると‥。

ちょうど取り押さえられたところだったみたい。

現場にはテレビカメラや見慣れたレポーターも。ちょっとしたお祭り騒ぎです。

さておき、私には現場を押さえたい別の目的がありました。

それは足跡追跡。トラッキングですね。

荒川の河川敷に昨日いたイノシシは、そのまま川沿いを上り、最終的に20㎞ほど離れた我が事務所の近所で捕らえられたわけですが‥。

滅多にイノシシなんて出るような場所ではありませんから。

彼の足跡をたどってみようと思ったのです。

まず見つけたのはギンナンの種を含んだ獣の糞。

タヌキでしょうか。

続けて、イヌかタヌキの足跡。

こちらはおそらくイタチ。定番です。

スタート地点とゴール地点、それに防災情報で得た中間の経由地点の3点しかわかりませんから、そうそう見つかりません。

違うか・・。

うーん。。

きっと違いますね。

どんどん下って、事務所を通り過ぎ、さらに下流へ。

すると少し、何かが見えてきたような気がしました。

こんなのや・・

こんなやつ。

結局、イノシシの足跡は見つかりませんでしたが、まあそれはそれとして、新たにこれまで気づくことのできなかった足跡らしきものに気づくことができるようになっただけでも有意義でした。

さあ、事務所に戻って仕事だー!・・と頭では思いながらも、からだはなぜか駐車場へ。

今日はたまたま車できていたので、防災アナウンスのあった町まで10分ほどで行けるのです。

イノシシが目撃されたピンポイントはわかりませんが、足立区とわが町を結ぶラインとなれば、どう考えても川沿いしかありません。

なので川沿いを重点的に探ります。

すると‥。

らしき跡・・。

でも単体です。

そしてまた少し離れた所に・・

らしき跡!

ですが単体。

が、その近くに・・

わかりやすい!

これはそうでしょう。

そして前後にもうっすらとそれらしき足跡がありました。

2~3日、日照りが続いていたので地面が乾いて足跡がつきづらい条件でしたが、なんとか見つけることができました。

なにかかじられたような跡も。虫かな。

一度これとわかると、うっすらしたやつでも見つけられるようになりました。

普段、ウォーキングや釣りをしている川沿いに、イノシシが歩く様子を想像してみる。

目線がイノシシになるや、開けた川辺に不安と心細さを感じてしまう。

 

ともあれ。

見つけることができましたので、事務所へと戻ります。

でも気になってました。

足跡を見つけたのが、予想とは反した側の川辺だったからです。

捕獲地点を考えると、足跡は反対岸にあってしかるべきではないかと・・。

でもきっと、泳いで渡るんだろうな。

海を渡って離島に進出するようなイノシシだから・・。

でもどこで渡ったのだろう・・。

そんなことを思いつつ、デスクに座るやツイッターで検索「イノシシ 泳ぐ」みたいなキーワードにて。

するとなんと、ご近所の川で泳ぐイノシシの動画がアップされていたではありませんか・・。

それも予想に反した場所でした。

なにせ、それは別の支流だったのです。

おそらくは途中までそちらに向かったが、川を渡れずに一度戻って、我が事務所近くの川を上っていったのだろう・・と推測。

推測したら・・どうしても確かめたくなってしまい・・。

また川へ・・。支流との合流部へ。

今度はすぐに見つかりました。

ひとつずつ足跡を蒐集。

こんなのはスルー。

足跡をたどることで・・

彼の動きが見えてきました。

きっとかなり不安だったろうな。

どこからやってきたのだろう。

向かおうとしてたのか、帰ろうとしてたのか・・。

足跡を追ってどこまでも下る。

ひとつだけ、うそだろ・・と思う巨大な足跡も・・

こればかりはナゾのまま・・。

オオバンたちもイノシシを見たのだろうか。

釣りをしていて出くわす可能性もゼロではなくなったというわけか・・。

イノシシはこんな道をたどり、彼方からやってきました。〈若林〉□

 

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