本日は晴れのち曇り。今にも雨が降りそうです。 事務所に向かう途中でコイのハタキをちょっと見たのですが、いいハタキでした。 コイはやっぱりカッコいい魚ですね。 そしてやっぱり、コイもおそらく卵食いはしていますね。 マルタやニゴイのようにあからさまではありませんが、ハタキの下流でニゴイと一緒にパクパク食べているコイがいました。 ニゴイの産卵行動はなし。コイの卵食い状態ばかりでした。 雲から太陽が顔を出した途端に動き出す魚たち。 そしてモクズガニの死骸を見て、本日、アユの遡上も確認(目視にて、おそらく)。 生き物はとてもよく動いています。
さて。 本日、ご紹介しておきたいのはコイでもニゴイでもマルタでもなく‥ こちらです。 ここ一カ月ほど、興味を抱いているドーム状のイバラ。名付けて「イバラドーム」です。 ご覧のように、中が空洞になっておりまして、このスペースをさまざまな動物たちが利用しているようなのです。 すでに気づいているところでいえば、アカネズミ、タヌキ、アライグマ、クイナ、ヒクイナ、ツグミ、アオジ‥そしてイタチ。 環境としては、まず日があまり当たりませんからローライト。若干、じめじめしています。 だからなのか、植物の生育もあまりよくありません。 ちなみに上の写真は、タヌキが溜めフンを行っているイバラドームです。
イバラドームにはいくつかの種類がございまして‥ 木が支柱となっている天井の高いタイプ。 もうひとつは、支柱となる木がなく、イバラと蔓性植物で構成される天井の低いタイプ。 タイプの違いによって、利用している動物は異なるような気がしています。 また、存在する場所が水辺に近いか、小高い丘の上にあるのか、乾燥地なのか‥などによっても、利用のされ方は変わっている気がしています。 いくつかの実例を紹介しましょう。 枯れて倒れた枝にイバラがからみついてできた低天井タイプ。 イバラはこんな感じです。 これは倒れた枯れ茎に、イバラではなく、ハギの仲間?がからみついた低天井タイプ。 立が枯れた梅が支柱となり、その上にウリ系の蔓性植物とイバラが絡み合ってできた典型的な高天井タイプ。 増水時に寄せられた枯れ草に、ハギの仲間?がからみついてできる低天井タイプ。 イバラのほかに、イバラドームを作る構成物としてよく見るのは、こちら(ハギの仲間?)。 増水時に桑の木(?)の根元に寄せられた枯れ枝にハギ(?)の仲間がからみついたタイプ。 桑の木?に蔓性植物がからみ、そこにハギの仲間?がからんだタイプ。 ハギ?による円墳タイプ。 枯れた蔓性植物で構成されている低天井タイプ。 桑の木?に蔓性植物がからんだ、発育途上?のまばらタイプ。 藪地には小さなイバラドームが連続している所もあります(奥側)。
以上でございます。 いかがでしたでしょうか? いえ・・私も未だもって、このイバラドームの魅力の伝え方に迷っておりまして‥。 引き続き、観察を続けたいと思います。 本日はもうひとつ、発見がありました。 水場のクモであるコモリグモの仲間がたくさんいる場所を見つけたのです。 脚が長くて毛深いんですよね。 素敵です。 まるで毛ガニのような・・ こちらも今後が楽しみです。〈若林〉□
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