こんばんは。 昨日のポカポカ陽気が嘘のような本日の雨と風。 サクラマスやログサーモン(マルタウグイ)など、遡上魚を狙っている釣り人にとっては恵みの雨になるのかもしれませんが(雨が降ると魚が川を上るのです)、体調を崩さぬよう要注意な日々ですね。 さて。 今回は発売となったばかりの新刊をひとつご紹介します。
こちらです。 『顏がわかるさかな図鑑』(宝島社刊)
写真家・知来 要(ちらい・よう)さんの作品です。
知来さんといえば、イトウをはじめとするサケ・マス類をテーマとした水中写真の第一人者。 水中写真のみならず、素晴らしい自然情景の描写には、思わずため息が出てしまうほど。 ・・・と思えば今回は、こんなに可愛い魚の顔ばかりを集めた写真集。
この写真集の大きな特徴は、背景が無色透明の真っ白空間であること。 これにより、いわゆる図鑑とは一線を画しており、その最も大きな効果は魚の表情に目が行くことです。
私など、そもそもの魚好きからすると「あ~わかるわかる、この表情!」とうれしくなってしまうのですが、一般の方が見たら、ちょっと驚かれると思います。 「魚ってこんなに表情豊かなの?」と。 ちなみに私的にはコイ、ナマズ、クニマスの表情がツボ、でした。
あれですね。釣り好き魚好きな方が癒しの一冊としてお手元に置いておくのも良いと思いますが、釣り好き魚好きな方が釣り好き魚好きを理解してほしい相手にプレゼントするにも適した一冊だと思います。 そんな素敵な写真集です(図鑑ですが、どちらかというと私の感想は写真集)。
で、そんな知来さん。 私にとっては、作品の1ファンであると同時に、お仕事仲間であり、水中撮影の先生でもあり、魚トモダチ・・としてもおつきあいをさせていただいておりまして。
はじめてお会いしたのは、いまから20年前の中禅寺湖流入河川。 ホンマスやブラントラウトの産卵を観察するため川をひとり歩いていると・・・川に浮かぶ一匹の巨大なサンショウウオが! ・・・それが撮影中の知来さんでした。
真黒なドライスーツにフードをかぶっていたのでオオサンショウウオに見えたんですね。
・・ともあれ。 それから20年たった現在は、 私が編集を担当させていただいている海のルアーフィッシング専門誌『SALTWATER』でも 毎回、こだわりのスタイルをもった釣り人とその方の愛用している釣り道具が登場する連載コーナー「釣り道具のある風景」で撮影を担当していただいております。
この夏に出版を予定している川の雑誌『RIVER-WALK』でも、ご協力をいただいております。
そして一緒に遊んでいただいてもいます。
ガサガサの一風景。
魚を見て、こんな笑顔を見せる人もそうそう多くはないでしょう。
そんな人が撮った魚の顔の写真集。
オカリナさんもおすすめしております。□
|