昨日、本日と県内取材を行っておりました。

暑い平地で歩き回った二日間。ダイワのウェブコラム『リバーウォーク・ストーリー』にてナマズの話なのですが、なかなか面白くまとめられそうですので、ご期待ください!(まだ取材は未完です‥)

さて。

そんなさなかの数十分。どうしても川ミミズのほうも気になっておりまして‥。

と、いいますのは、先日のブログ【水を求めし者】にて「湧水を浴びてコケを食いし者」と、コケの中にいるミミズを表現したのですが、それはちょっと勇み足だぞと。二面護岸河川には確かにコケ食い(正確にはコケの根元の泥?)ミミズがおりますが、それは自ら這いだしてコケを食いに行くやつら。「湧水を浴びてコケを食いし者」と表現したミミズは、確かにそんなコケを一時なのか棲家にはしておりましたが、コケを食べる姿まで観察したわけではありませんでした(たぶん食べてはいると思いますが)。

正確には「コケを食いし者」ではなく「コケに棲みし者」でした。

で、今回、ちょっと行ってみたのは、まさしく湧水で常時濡れているコケの生えている護岸帯。

こんな感じ。コケ度が高い!

こんなんとか(ゼニゴケ?)

こんなんが生えてました。

これは「コケに棲みし者(ミミズ)」がいるに違いない‥とウヒヒとほくそえみつつ、つんつんしてみたのですが‥。どうやら様子が違っておりました。

大量にいたのはこちら。

サワガニです。

みたところハサミでコケを挟んでは口に運んでおりましたので、まあ食べていたのでしょう。

コケと護岸の隙間にもたくさん棲んでおりました。

とにかくサワガニが多く、ミミズがいない・・。

まさかサワガニはミミズも食べるのかしら・・。なんて思っておりましたら・・

いましたいました。全長8㎝ほどの「マッチョ虹色系」。水の中・・というよりも水際ギリギリにある小石をどかしたら、その下におりました。

トビムシの類や・・

巻貝。小さい。縞々。

ヘッドが黒いほうのヘビトンボもおりました。

そしてもう一匹ミミズを発見。同じくマッチョ虹色系。でもこれもコケの中ではなく、川状に湧き水が流れている所の水際でした。急いで砂と泥の底質に潜ろうとするミミズと、そのうえでダンスする小さなサワガニ。

サワガニはコケの他に腐った葉も食べていたようです。なんとなく食べ物が川ミミズと同じなのでは‥。そしてコケの中にたくさん棲んでおりました。

今回、ミミズはコケの中では一匹も見つけることができませんでした。

 

・コケが密すぎて、単純に見つけることができない。

・サワガニがたくさんいるところでは、コケに棲みにくい。

・流れる川に落ち葉が積もっているような好環境(?)が近くにあるから、わざわざ護岸のコケには棲まない。

いくつかの仮説が湧きましたが‥真相はわかりません。

もう少し、湧水を回ってコケに棲みし者を探してみたいと思います。〈若林〉□

 

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