今日は暖かな一日。半袖で過ごしました。 日中、武蔵野台地を南下して打ち合わせへ。 その途中で、以前から気になっていた段丘崖との接点を見に行ってきました。 段丘崖とは河川の浸食によってできた崖のこと。そんな所は往々にして湧き水場となっています。今日見てきたのは、湧き水場である段丘崖と川が接している地点。上写真の○印や★印のような所です。 川に流れ込む湧き水は滴る様子が目に見える場合もありますし、護岸の下を浸透して直接川に湧き出ていることもあります。いずれにせよ安定した清浄な水が豊富に供給されている場所なので、そこには他とは違う環境があるのではないか?‥そのような仮説を立てているのです。 川はこんな感じ。写真の左手の護岸とその奥の森が崖のようにせりあがってます。 反対側から見た様子。右手に森があります。段丘崖の森です。目に見える形で湧き水が滴っている場所は限られましたが、いくつか湧水を流すため?の排水口が開いておりました。 そのひとつをチェック。湧き水の排水口の周りは、一年中、ある程度の冷気が漂い、しかも湿っておりますので、コケが生え、そこが格好のミミズの棲家となっているのです。 水温は19℃。この辺りの湧き水の平均水温範囲内。 こんな感じのコケの中にミミズがいて、ふにふに押すと、ピュッと出てきたりします。 本日はコケの生えた一画で姿を露わにしておりました。 こんな感じ。環帯が見つからないので頭か尻尾かさえもわからず‥。明るめの青灰色。そして太い。直径6mmほどはあったでしょうか‥。あまり見られないタイプです。イイヅカミミズかなあ‥。図鑑を見てもまるで判別できないのがミミズの良いところ‥。 その姿を拝見したかったのですが‥ちょうど日が差してしまったためか、おどかしても触ってもいないのに、穴の中にするすると‥。 ああ‥行ってしまった(きっとこっちが尻尾ですね)。 気を取り直して、少し水に浸かります。‥が、膝上水深でなおかつ押しが強い。段丘崖に接する側は水深が深くて近寄れませんでした。 対岸から見ると、こんな感じに鉄板の矢板から湧き水が豊富に滴り、そこだけアレチウリ?だのオオカナダモだのがモサモサと繁茂してました。 しかたないので手前側の矢板を観察します。 こちらは湧き水はあまりみられませんでしたが、水面近くにコケが繁茂していました。 ちっさいミミズを発見! そしてツリミミズ系の通称「オレハチ」もいました! そしてコケとの間に、いましたいました。「マッチョ虹色」系。するすると水の中へと潜っていくのですかさずTG6を水にドブンと漬けました。 おおお‥。これぞ「マッチョ虹色」。 水圧と流れに耐えるために緊張するからだと思っているのですが、ミミズは水中にいる時のほうが圧倒的に虹色に輝きます。 これまた別のミミズですが、おそらく同種。このように尻尾側が特にギザギザに節ばっているのもこのミミズの特徴です。今とても知りたいのは、このミミズの種類。こいつこそ、あえて川や水場を目指す、川ミミズ中の川ミミズだと思っているんですよね。 矢板のへこみごとに小さな世界が存在します。 ゴミムシ? これもコケから出てきました。 そして‥いました。怪しすぎる光沢。これもおそらくは同じ「マッチョ虹色」系。 良く見ると、なんか虫がついてますね。 三葉虫のような‥。ヒラタドロムシ類の幼虫でしょうか‥。 ミミズが動くと、幼虫は転がって流されていきました。 コケに棲むミミズはきれいですね。
結局、川ミミズに終始してしまう観察‥。 今度は違う段丘崖との接点を探ってみよう‥。〈若林〉□
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