今日は曇り。北関東へと羽ばたきたかったのですが‥まだもう少し、デスクで集中ワークです。

で、今日も事務所への行きしな、段丘崖との接点を探りに‥。

ミミ活です‥。

段丘崖についてはこちら過去ブログ【段丘崖との接点を探る】をご参照ください。

‥と、その前に、手元に置きたいと願っていた一冊が届きました。

舘野 鴻さんの『がろあむし』(偕成社)

ミミズと同じく地中の生きものである「がろあむし」の生活を描いた一冊。

ハサミムシのようなカワゲラのようなフォルムの小さな虫です。

土中の生きものたちの縮尺というか比率の現実がとても面白いです。

虹色に輝くミミズも出てきます。「マッチョ虹色」‥かはわかりませんが、持論である「ミミズは蟻にとってのマンモス」を体感できる画となっています。

私的アイドル虫の「ヤツワクガビル」も出てきます。

鳥瞰で始まり鳥瞰で終わるところも、なんだか強いシンパシーを感じます。

心をつかまれたのは、がろあむしのオスとメスが出会うシーン。

埼玉では秩父あたりまで標高を上げないと出会うことは難しそうですが、いつか見てみたいな、がろあむし。

さて。

本日は昨日よりもさらに小さな川における段丘崖との接点を見てきました。

こんな川。三面護岸のいわばドブ川ですが、おそらく流れる水の大部分は段丘から浸みだす湧き水です。

なにせこんな感じにざばざば湧き出していますから。

水温は19℃。この辺りの湧き水の平均水温範囲内。

水深はくるぶしぐらい(15㎝ほど)。三面護岸ですから底もコンクリ。ですが流れ溜まった薄い砂土の上に浮草や水草が生えています。

所々にコケも。水生植物の根は土壌が薄くほとんどないのでむき出しになってます。ハツカダイコンの水栽培みたい?

リシアなどマット状の浮草を少しめくるといました。

長さ10㎝ちょっと、太さ2.5mmほどの「マッチョ虹色」系です。

浮草の根まわりにも。

スイスイと泳ぎます。

虹色がきれい。

完全に水中での生活に馴染んでいる様子。

太いのも‥。太さ5mmほど。珍しいことに3~4匹がまとまっていました。

貫禄すら感じさせる堂々たるたたずまい。

ザリガニもいました。

石の裏にはカワニナも。水の清浄さが伺えます。

これは‥ハムシ? もしかしてヒラタドロムシの類? わかりません‥。

魂のような白いヒルも‥。

枯葉に擬態したようなチョウも浮いておりました(ネットで調べたところクロコノマチョウではないかと思います。幼虫がとても可愛いです)。

自然の造形は本当にすごい。

「蛾」「ダルメシアン」でネット画像検索したら出てきました。

「コケガ」だそう。苔蛾ってこと?

 

この川には「マッチョ虹色」系がたくさんいました。

川底を這って歩いているやつまで‥(写真の場所はコンクリ底の上に小砂利が溜まっています)。

川ミミズの密度の高さのひとつは天敵の有無、でしょうか?

私が知っている川ミミズが比較的高密度の川は、三面護岸と二面護岸。

ミミズは水陸両用でしょうから、川原や土手のあるような川だと多くが土に潜ってしまうのかもしれません。

二面護岸や三面護岸だと、そのエコトーン的な岸辺がありませんから、水の中に棲んでいると‥。

実際、少し流れを上っていくと、このように土砂がたまった場所があり・・。

掘るとやっぱりいました。

大きな水源の一つ。

コーヒーでも沸かしたくなるほどのクリアな水。

面白いことに、この流れ込みよりも上流に行くと一気にぬるま湯のようになり、水温を計ってみると22℃。

気付いたのは護岸際を歩いていても、所々で冷たくなったり温かくなったり。おそらく湧き出している水の温度が違うのでしょう。

護岸を登ろうとしているやつもいました。

赤っぽいお肉色。これが通常なのですが・・

なかにはこんな暗色系も。

深い色合いだ‥。

たくさんの川ミミズと出会うことができました。

「段丘崖」+「湧き水」+「川」+「コケ」=「川ミミズ」

もうしばらくこの方程式を探ってみよう‥。