今日は曇り。本日もまた一日中事務所作業です。

やりたいことはたくさんあっても足がついていきません。

まあ、仕事が遅いのです。仕方あるまい。

さて。

そんなさなかではありますが、やっぱり段丘崖が気になってしまい(←仕事が進まない一因)、川との接点を探しにRAINY号(自転車です)で出動です。

目指すは川と段丘崖の接点。つまりは湧き水の割合が高いポイントです。

本日の川。

右側に見えている森が段丘崖となります。湧き水が(おそらく)コンコンと湧き出していることでしょう。

周囲は粘土質の割合が多い川底でしたが、ここら辺だけはこのとおり。

私がサケだったらここで産卵したい!と思わせる砂礫底。春先、ニゴイはきっとここで産卵していることでしょう。

護岸から水が滴ります。そこにコケ類などが繁茂します。いわゆるひとつの小さな生態系。

コケの中でも蘚類(せんるい)に含まれる何か‥。

おそらくゼニゴケ。コケの中の苔類(たいるい)の代表格。

ミミズの棲家としてよく利用されるやつ。蘚類。

海藻のような、おそらくは苔類。

う~ん‥。

わからないものばかり‥。

蘚類の芽吹き?

つぼみのようなものは胞子体でしょうか‥。

いずれにしても美しきコケの世界。

コケの根元には泥のようなものが溜まっていて、そんなのを食べているのかな? おりました。小さな「オレハチ」の子どもです(※オレハチにつきましては過去ブログ【オレハチ!】をご参照ください)。ちなみに右側の黒っぽくて気持ち悪いやつはガガンボの幼虫。川ミミズのいる場所によくいる同居人ですが苦手なんですよねー。

少しうれしかったのは、このオレハチが長さ1.8㎝ぐらいだったこと。つまり小さな子どもであるわけですが、これまであまり小さなミミズをコケで見ることがなかったので、果たしてコケの中で世代交代はするのだろうか?という疑問があったのですが、おそらくしているんだろうな‥という実感を持てました。同じサイズのオレハチが結構たくさんいました。

こんな感じ。

もう少し大きいやつもいました。オレンジのハチマキ。オレハチです。

コケも川底も大好きな川ミミズの代表格「マッチョ虹色」系もおりました。

思うに、ここらへんの川ミミズの代表格は、フトミミズ科では「マッチョ虹色」、ツリミミズ科では「オレハチ」だなと、そんなことを思っています。

ひたすらカワニナの多い場所でした。

水温は19.5℃。このあたりの湧き水の水温の平均値内。

今度は少し川底を探ります。水深は20㎝ほど。流れはゆるやか。砂礫底ですが、粘土質も少しあり。そして泥は少し鉄さびっぽい色も混じっているようでした。

小さなザリガニとカワニナ。

ヌマチチブ。

土器っぽいの‥(違うと思います)。

粘土のかたまり。いつかこねて焼いてみたいなー。

カワニナ。岩についた藍藻類を捕食中?

そして……。

いました‥。太さ4mmほどの「マッチョ虹色」系が3匹かたまってました。いつもながらギョッとする光景です。

新たな隠れ家を探しうねうねと川底を這う。

別の所にも…。

美しいけど、少し怖い。

そんな神秘的な存在なのです。川ミミズは‥。

それにしても段丘崖と川の接点には、やはり何かがありますね。

いや、それともどこもこんな感じなのだろうか?

でも何かを感じます。少しずつ何かに近づいている予感はあります。

もう少しだけ探ってみようか。〈若林〉□

 

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