今日は晴れ。埼玉南部、予報では日中25℃を超えるともありました。6月上旬並みの陽気だとか‥。

前日にまとまった雨が降り、近所の川は水位こそ落ちていましたが茶色く濁っていましたので、ログサーモンの観察も諦め、早々と事務所入り。

事務所前の三面護岸水路、通称「ガタ」も大雨の影響で15㎝ほどに水が増えていました。

お昼休みに外に出ると、なかなかの陽気。スギ花粉も、もうお呼びじゃない?ってぐらいの暖かさです。週末に7分咲きだったソメイヨシノは満開。

ガタの水位は10㎝に満たないぐらいに下がってました。そして今年お初となるこの光景‥。

でっかいコイが減水のスピードに対応しきれず座礁していました。産卵間近のメスです。

急いで胴長を履いて救出。予想はしておりましたが泥しぶきを全身に浴びてひどいことに…。

なにせデカい。

ミドリガメも。腹面がいい感じにスレているんですよね。

ずぶ濡れになりつつ、まあこれも春だね、なんて余裕をかましながら午後のデスクワークへと取り掛かります。

 

そして夕方の6時過ぎ。

珈琲の買いだしに事務所を出ると、ひたひたと不思議な気配。

なんとガタの水位が上がっているではありませんか‥。

上流域で降った雨の影響か? はたまた時間差で空けられた堰の影響?などと考えておりましたが、ふと、思い立ち潮時表をチェックします。

本日は大潮、東京は芝浦の満潮は18:06。

やっぱり…。

そしてボトルネック状に細くなった流れを見ますと、散った桜の花びらが下流から上流に向かって勢いよく逆流しているではありませんか。

そして辺りにはヒタ‥ヒタ‥という音にまぎれてバシュ、ボシュ、ジュボッ‥とコイやフナのハタキの音が鳴り響きます。

見ると、どうやらナマズも上がっているみたい。

これはいわゆるガタ開き。

ガタの水位上昇にともないコイやフナやナマズが大量に上ってくる現象です。

2019年5月22日【潟開き】

2020年4月20日【GATA開き2020】

もちろん、この日は私が気付いた限りのことで、それ以前にもガタ開きは起こっているはずですが、それにしても今年は早い。

真っ暗になるまで夕涼みがてらにハタキ音とオケラの鳴き声のハーモニーを楽しむことができました。

そう、オケラの鳴き声も今年は早いと思います。

昨年の聞き初めは4月30日以降でした。

正確に言うと、クビキリギスの鳴き声を初めて聞いたのが4月30日で、その声をオケラだと勘違いしていたことに気付き、その2日後ぐらいにクビキリギスに混じって鳴くオケラの声も確認することができました。

今年はすでにオケラが鳴いています。そして「これでクビキリギスが鳴き始めたら、明らかに今年は早いよなー」なんてガタ沿いを歩いておりましたら‥。

ジ‥ジ‥ジーーーーーーーーーーッと。

鳴き始めたのです! しかも数匹の合唱が始まりました。

クビキリギスの鳴き初めです。

昨年よりも丸々1カ月早い。

やはり今年は季節の進行が早いと言えるのではないでしょうか?

今日はちなみにアマガエルも鳴き初め。

やはりこの時期のまとまった雨は、季節をグイッと進めますね。

気持ちは急いてばかりです。〈若林〉□

 

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