今日は晴れ。 5月によく吹く「肌を撫でる風」が吹いている午前中。 気持ち良いですね。出勤前に近所の川を少しだけ歩きました。 菜の花で黄色く染まっていた川辺はカラスムギなどイネ科の植物が優勢に。土手の上にはムラサキツメクサがたくさん咲いています。 もうそろそろ、ニゴイの産卵も終盤でしょうか。ひと雨くれば、もう一回ぐらい観察できそうな気もしているのですが‥。 比較的産卵場であるトロ尻近くで見ることのできたニゴイのメス。 メスが2匹いて、先日観察したような並んで上下流に行ったり来たりする行動も観察することができました(その時の様子は過去ブログ【ニゴイ産卵終盤的な‥】をご覧になってください)。 その際は、メス同士に互いに競ったり争ったりするような行動は見受けられなかったのですが、今日見た限りでは、片方が片方を緩やかに排除しているような行動にも見えました。もしかすると、メス同士の産卵適地を巡っての緩やかな争いなのかもしれません。 いずれにしてもオスが不在だったため、産卵行動を観察することはできませんでした。 代わりにニゴイの産卵場で見かけたのがこれら。 スパスパと砂礫に産み落とされた卵を食べているように見えるコイ。 そしてカルガモ。カルガモはコイ以上に激しく砂礫に頭を突っ込んで何かを食べています。砂礫の裏の生きものといえば、黒川虫ことヒゲナガカワトビケラの幼虫か川ミミズですが‥。それよりも卵が産み落とされているような、砂礫底が柔らかく不安定な場所でしたから、おそらくはニゴイの卵を食べているのだと思います。 上流から流れながら狩りをしていたカワウ。ログサーモンことマルタウグイはもうほとんどいなくなりました。今、カワウは何を食べているのだろうか‥。ウナギかな? ダイサギもいました。おそらくはいつものダイサギ。 カワウとダイサギは、おそらく同じ個体だと思っています。個体識別にもトライしてみたいと思っていますが、なかなか難しそう。 対してこちらは個体識別が容易なハシボソガラス。 左足の先が欠損しているのです。 こいつはいつも同じ浅瀬で石をひっくり返しては、黒川虫やさらに小さななにかをついばんでいます。寒い時期や、若いカラスもよくこの黒川虫を食べている気がするのですが、もっと栄養価の高いものにありつけないカラスが、これらを食べているのではないか・・。そんな気もしています。 イワツバメの泥場。まだまだツバメたちは泥を運んでいます。粘度のあるいい泥なのです。この泥で泥ダンゴを作ったら、きっとカチカチのダンゴになることでしょう。 3㎝ほどのハク(ボラの幼魚)の群れに、5匹のアユの幼魚が混じっていました。アユは盛んに石の苔を食んでいました。 季節外れのオナガガモ。カルガモを除くと、時々コガモを少々見るぐらいで、カモたちはすでに北へと旅立ったようです。オオバンもいなくなりました。このオナガガモはどうしたのだろう‥。 土手に一輪だけ咲いていた真赤なポピー。ナガミヒナゲシの仲間です。 ナガミヒナゲシは一時よりも減ったような気がするのですが、どうなのでしょう? クサフジがポツンポツンと。別の川では今、あたり一面がクサフジというぐらいに生えていたりもしますので、その条件が気になります。 このところどんどん増えている気のするウォーターマッシュルーム(ウチワゼニグサ)。 ガタではコチドリが屈伸運動。 センダンは花の季節。 1.5㎝ほどの、おそらくはコイの稚魚。 こんな午前中の自然観察でありました。 そろそろナマズの産卵時期。水位の上がったガタにやってくるのを楽しみにしています。〈若林〉□
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