今日は暑い朝。初夏の陽気ですね。Tシャツに汗をかく季節となりました。

気合を入れる原稿がいくつかあるのですが、ウォーミングアップ代わりに出勤前の川歩き。

ちょうど一年前の明日、この場所で大量に川ミミズを見つけました(その時の様子は過去ブログ【み…みつです】をご参照ください)。と、同時にそれまで「水生ミミズ」と呼び、水の中にばかりいるものと思っていたミミズたちが、実は基本的には陸生で、それが季節や種類によって川へ、場合によっては流芯近くにまで出てくるのではないか?‥なんてことを思い立ったきっかけとなった一日でした。

今年も暖かくなったし、そろそろミミズたちも川(水の中)へと出てきているのではないかなーと、掘りにいってみたのです。

ハグロトンボがヒラヒラと舞いはじめ、川辺にはヤナギタデがもりもりと育ってきました。アユを釣る人がちらほら。瀬ではキラキラとアユが群れていたり、痩せたニゴイのメスがふらふらしていたり‥。カルガモの雛はだいぶ育ってきたけど3羽しか残っていませんでした。そんな季節感。

おそらくはタイワンシジミの稚貝。

こういうのは小さな鳥か何かにつつかれているのでしょうか?

ハシボソガラスあたりかな‥。

シジミは通常、こんな感じに砂に埋まっております。

ここにはもう一種、もっと小さなシジミ?がいるみたい。

この川ではあまり見ることのない、カゲロウの幼虫がいました。

ヒゲナガカワトビケラの幼虫。脱皮中‥ということ?

そして・・

おおー、いましたいました「マッチョ虹色水生ミミズ」と呼んでいる。代表的な「川ミミズ」です。こいつはおそらく土の中にもいる種ですが、フトミミズ類の中ではとりわけ川の中が好きなタイプ。尻尾は流れに抗するため?なのかギザギザで、居場所によって体色ががらりと一変する面白さもあります。長さは12㎝ぐらいかな?

このように虹色に輝く構造色を持っています。

もう一匹。結構いますね。体の張りがあってコンディションは良い感じ。コンディションがよければよいほど水中でこのように輝きます。

そしてもう一種、これは私が「富山ブラック水生ミミズ」と呼んでいたやつ。

基本的にはヤナギタデが繁茂するような湿っていて黒い砂土泥が大好き。冬場にはまったく姿を見せなくなってしまいますので、おそらくは一年生なのではないかと踏んでいます。本などによるとミミズは寒さよりも暑さに弱いようで、暖かくなると涼しい水場に出てくるものと思われます。

これも少し光りますが、「マッチョ」ほどではありません。

そしておそらくツリミミズ科の「オレハチ」や・・

真の水生ミミズなんではないか?と思っている細長いヒモミミズの仲間(?)

ミミズは同定が難しく、観察してもう丸々一年なのに、確実に名前がわかるミミズが一種類もいないんです・・。

マッチョな流れの下の礫の裏に結構いました。

もう夏なんですねー。

ただ、今年はオイカワやアオサギにも忙しいので、あまり川ミミズには深入りしないようにしたいなと思っています。

ただ、ひとつ。絞って観察したいのは「夜になると川を泳ぐミミズ」です。

今年はあまり掘らずに、泳ぐミミズを観察したいと思っています。〈若林〉□

 

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