今日も一日、事務所作業。 仕事がなかなかうまい具合に進まず、焦っております。 ですが、そんなさなかにも川は歩きます。ちょっとだけ…。 一昨日のブログ【川っぷちの小さな湿地にて】で紹介した小さな湿地。そこにドブガイと、それをどうやら湿地横のイバラドームの中で何者かが食べている痕を見つけ、果たして何が食べているのだろうと気になって気になって・・。 久々にセンサーカメラを一晩だけ仕掛けてみたんです。 すると・・
タヌキが映りました。 かいをかいでるー! アライグマと並んで本命でしたが、これでより一層、タヌキによる仕業ではないかとの思いを強くしました。 そして翌日、イバラドーム内の貝を調べてきました。 おそらく犬歯で開けられた穴でしょう。 近くにはゴミムシっぽい甲虫ばかりのフンも・・。これもタヌキだろうか。それにしては小さいな。太さは9ミリ、長さは1.5ミリほどの円柱形。イタチにしては太いから、やはりタヌキかアライグマか・・ハクビシン? ともあれ。 ドーム内のドブガイを持ち帰ってきました。 このほかにもう一つありましたから合計で4個の貝が食べられていたものと思われます。 犬歯による?穴が開いた貝を合わせるとこんな感じ。殻長10センチほど。裏側にも1つ穴が開けられていました。穴は入水管や出水管がある薄い方に開けられており、二枚の間がこじ開けられているように欠けてもいました。 裏側。 これはさらに大きい方。殻長13センチほど。こちらも薄い方が噛まれたようですが、貝に厚さがあるためか穴は開けられていませんでした。代わりに両側とも一部が割れて、やはり閉じ口はこじ開けられたように欠けています。 さらに殻長8.5センチほどの小さいやつは薄い方が割られてました。これは片方しか残されていませんでした。 大 中 小 いずれも手口は似ているように思えます。 殻の薄い方に噛み付いて一部を割理、そこをとっかかりにして隙間に歯を差し込むのか爪を差し入れるのでしょうか、おそらくひねってパキッと開いているのでしょう。ポイントは湿地の水場で食べず、傍らにあるイバラドームまで持ってきて食べていることです。タヌキかなー。 さて。そんな貝食い?の疑いをかけられたタヌキですが、センサーカメラで少し気になったことがありました。 なんか右端の奥の方でもそもそしてたんですよね。 何があるんだろう? そう思って、そっちものぞいてみましたところ・・ なんと・・・ 鳥の羽! しかも羽が大きい。ドバトではない。 これは・・。じっくり確認したいのですが、ノイバラのつるが張り巡らされている奥の奥。 なんとか棒を使って一部を取り出してみました。 でかい! これは尾羽でしょうか。この色、このサイズになると、もうほとんど絞られてきます。 こいつではないかと!(写真は懐かしのえいちゃんです) それにしても、大きなアオサギが襲われるとは・・。 かつて一度だけオオタカに襲われそうになったのを見たことがありますが、アオサギが食べられた跡は・・見たことあったかな? 一度だけあったような気もしますが、覚えてません。 シンプルに考えれば、オオタカのような猛禽が襲ったおこぼれをタヌキなどのケモノがイバラドームの中に引きずりあげて食べた・・ということになりますが、どうなのでしょう? その推察が正しければ、近くにアオサギの羽が散った猛禽の食事痕があるはずですが・・。猛禽がイバラドームのこんな奥にまで入り込んで食べることは考えられませんので。 ①タヌキなどのケモノが直接アオサギを襲い、イバラドームに引きずりあげた ②近くでオオタカなどの猛禽が襲い、そのおこぼれをイバラドームに引きずりあげた(この場合、近くにアオサギの羽が散った食痕があるはず) ③自然死したアオサギをタヌキがイバラドームに引きずりあげた まあ、そう簡単にはわかるまい・・と思いながら、周囲を探して見ましたところ・・。なんとなんと・・
羽! ですが、これはドバトのものでした。 そんなに簡単に見つかるわけがありません。 が! よもやよもや・・・ 今度はなんだ? しかもフレッシュ。 どうやら雄キジのよう。 テンカラ毛針にいただきたいところですが、いっぱいありますので・・。 見つけたのはこんな薄いイバラドームの中でした。 落ちている羽根が少なかったので、ここで多くを食べられたわけではなさそうでした。 いずれにせよ、まだまだ謎だらけの小さな湿地。 たくさんの動物が集まる場所であることは間違いなさそうです。〈若林〉□
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