今日、2月2日は「世界湿地の日」だそうです。1971年2月2日にラムサール条約が締結された日だそう。

だから、というわけでもないのですが、昨日見つけた川っぷちの小さな湿地を見にいきました。

おそらく少しは湧き水が作用しているであろう小さな小さな湿地です。周囲には茅場もあります。

まずは茅場から見ていきます。綺麗な羽をしたツグミがいました。

ツグミは今年、少ないと言われ、私の実感としてもその通りなのですが、川っぷちの茅場にはちらほらいます。でも仕事場近くの三面護岸水路「ガタ」ではほとんど見かけません。

ハシボソガラスは何かの根っこをかじっているようでした。

ふっくらしたモズも。

アカネズミの食痕もありました。

そしてなんと・・。お分かりでしょうか?

カヤネズミの古巣を見つけることができました!

茅場を歩いているのは、これが目的なのですが、この冬で2例目となります。

大きさはソフトボール大でした。

そして湿地に到着。水温計が手元になく、あくまでも感覚にすぎませんが、湧き水を感じる温かさです。クレソンやセリ、それになんだろう・・。色々生えてます。

底質は砂と泥の混合。川ミミズを掘るには少し泥っぽいけど、シジミにはとても良さそうな雰囲気。

ささっと掘ると、すぐにいくつか出てきました。

おそらくはタイワンシジミかと思うのですが、意外に黒っぽいのもちらほら・・今度調べてみよう。

そして…デカ! 殻の長さで4㎝ほどありそうな大型も。こんなの見たことありません。なんだかここは大型が多いんですよね。いつも見ている川とはちょっと雰囲気が違う感じ。貝にとって良い環境なのでしょうか。

なにせ掘り心地が貝がいかにもいそうなそれなんです。

宮城県の川でマツカサガイ(もしくはニセマツカサガイ?)を掘り当てた時と似たような感触。

 

ここでちょっと脱線しまして…。最近、熊本県産として流通していたアサリに中国産が多量混じっていたというニュースがありました。アサリ…といえば、東京湾の千葉には以前よく潮干狩りにいきましたが、私の行っていた浜では確かアサリを潮干狩りに合わせて大量に撒いていたと思います。あれはどこ産だったのだろう? そして撒かれたアサリはその浜のアサリの資源量にどの程度寄与しているのだろう? そんなことを思って少し調べて見たところ、なんでもカイヤドリウミグモという節足動物の寄生によってだいぶ数を減らしてしまったのだとか…。最近、行ってなかったので全然知らず。でも潮干狩りでとってきたアサリはとても美味しかったです。ちなみに潮干狩りに関する私の大発見はこちら過去ブログにございますので、よろしければ見てみてください(過去ブログ【三大発見その1】)。

さて。本日の観察に戻ります。なんだかいい感じなんだよなーとワシワシやっていましたところ・・。

なんと! ドブガイの仲間が出てきました。この近くでは私自身、初めてのこと。これはちょっと嬉しかったです。数枚撮影して、すぐさま元のところに埋め戻しました。食べ物の少ない冬場はケモノたちにとって貝は重要な食料になっているはずですから(それについてはつい最近の過去ブログ【続カワヒバリガイを探して】をご参照ください。)。私のせいで見つかってしまわないように…。

満足して帰ろうと思ったのですが、ついいつもの癖で、湿地近くのイバラドーム(イバラはなかったと思いますが塚状の空間でした)を探して中を覗いてみると…ウッ…これは…

何者かがドブガイを食べた痕!

いったい何者なのでしょう? まず考えられるのはアライグマ。それからネット情報ですがヌートリアも好きみたい(ここでは見たことがありません)。さらにタヌキにイタチ、ネコにキツネあたりも怪しいのでしょうか? 貝の割り方や残された現場から推察はできるものなのでしょうか?

とりあえず現場は触らず残してきましたが、時間を見て少しちゃんと調べてみたいと思います。〈若林〉□

 

【お知らせ】川辺の自然観察をまとめた一冊、『武蔵野発 川っぷち生きもの観察記』発売中です!(アマゾンの販売ページはこちら

★RIVER-WALK Vol.1~Vol.3発売中です!★