曇り空の埼玉南部。涼しい? 涼しいのかもしれません。

思い立って(いつも?)川を歩いてきました。やや腰を痛めたこともあり、リハビリがてらに軽いウォーキングをと・・。

川に向かったのですが、ふと思い立って、橋を渡り、川が削り取った段丘崖の斜面池に向かいました。

こんなところ。湧き水も湧く斜面池は鬱蒼と雑木が茂り、風も涼しく渡ります。蚊が多いことを除けばかなり快適。

鈍い金属光沢が美しいカナブンを発見。

美しいタマムシの羽もありました。

おっとこれは!・・まるでカケスの羽のような美しく深い青。先日、こいつの羽の裏側が美しいというツイートを見ていたこともあり、気づくことができました。

こちらです。オオヒラタシデムシ。森のお掃除やさん。ネズミやモグラ、ミミズなど小動物の死骸にたかり、たちまち食べてしまう死肉食の昆虫です。

幼虫はこちら。可愛くもカッコよくもあるっちゃああるのですが、動きが素早すぎるんですよね・・。

そして夏の何気ない舗装道路の楽しみはこちらです。

こんもりと盛り上がった砂の塚。

こちらについては過去ブログ【アリはミミズに祈るのか?】にも書いていますので、そちらもご参照ください。

これは夏の終わり。セミが死ぬ季節になると、このような姿をよく観察することができます。これはトビイロシワアリというアリが、他の大型のアリなどに獲物を取られないように(?)埋葬してできた塚なのだそうです。

こちらは今日先ほど見つけた塚。吹いて表面を吹き飛ばすと・・

干からびたミミズが出てきました。ちゃんと後で食べに来るのだろうか?

これはまた別のアリ。最近知ったのですが、埋葬するのはトビイロシワアリの持つ独自の特徴なのだそうです。

これはニイニイゼミかな? こちらも別のアリにたかられていましたが、塚は作られてはいなかったようです。

カラスでしょうか? 腹部だけを食べられたカブトムシが落ちていました。

こっちにも・・。

これはメス。食べられてはいないみたい。

それにしてもカブトムシの死骸が多い。カラスの食卓、なのかもしれません。

これはアリにたかられていました。

ノコギリクワガタも。

そして探していたものがありました。

埋葬蟻ことトビイロシワアリに埋葬されたカブトムシです。全然隠れてはいないけど、これでいいのかな?

上から見るとこんな感じ。腹が食われていますね。アリはいなかったように思います。

こちらには、まるで布団をかけられたようなオスのカブトムシが・・。

おやすみなさい・・。

気づけばあちこちに埋葬されています。

アリにとってはマンモスのようなもの? いや、それ以上の大物でしょう。

最初、この塚を見たときは「足場なのかな?」なんてことも思ったのですが、どうなのでしょうね。

思いもよらず、カブトムシの墓場を見た、そんな有意義な昼休みでした。

が、リハビリのつもりが斜面を歩きすぎ、股関節が痛くなりました・・。〈若林〉□

 

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