今朝も段丘崖のショルダー部にある通称「カブトムシの墓場」を見てきました。腰痛のリハビリがてらのウォーキングを兼ねて・・。

2日前に見つけたタマムシの死骸はなくなり、代わりに羽が一枚。

これは2日前にも見ていた死骸。オスとメス。前の観察ではメスはまだ動いていましたが、トビイロシワアリの埋葬がだいぶ進みましたね。この状態からどのように彼らは摂食しているのか、それが気になります。埋葬物にたどり着くトンネルでも掘っているのでしょうか。

パッと見たところ、2日前から新たに加わった死骸はあまりなさそう。そこでもう少し道の端までくまなく探してみると・・

ありました。オスの埋葬。この時もまだ、トビイロシワアリが埋葬を続けていました。

昨日のブログ【タヌキかカラスか】でもご紹介しました東京大学大学院農学生命科学研究科の研究プレスリリース「カブトムシを食べたのは誰?」では、ハシブトガラスやタヌキに食べられるカブトムシは、メスよりもオスの方が多く、オスも角が長く立派なものの方が襲われやすいという、とても興味深い研究結果を記していました。

たしかにオスの死骸をみると、立派なツノを持つものばかり。

ちなみに2日前に唯一、腹部が食われていないカブトムシはこちらでした。

ツノの短い小型のオスでした。まあ、偶然だとは思いますが。

ツノの長い大型のオスは目立つし樹液場に長時間いるから襲われやすいという研究結果は、2年前にオイカワの産卵場で狩りをしていたアオサギのことを思い出させました。

こいつです。

アオサギの狩りを観察し続けたところ、圧倒的に派手な婚姻色の出たオスばかりを食べていたのです。

おそらく婚姻色が派手なオスほど繁殖行動においては有利なのでしょうが、その分、サギなどの捕食者に狩られやすいとしたら、そこにトレードオフが見られるのではないか・・という、そんな予感がありました。

この時の様子はヤマケイ新書『武蔵野発川っぷち生きもの観察記』にまとめてありますので、気になられた方は、ぜひ読んでみてください。

さて。

これはメスかな?

これは先の研究を参考にすれば、タヌキの仕業ということになりそうです。

これは前のブログにも載せたもの(タヌキっぽい)。

これも前のブログに載せたもの(タヌキっぽい)

結局、食痕を新しく観察できたのは1例だけ。

ついでに周囲に足を伸ばしてみましたが、どこにでもあるわけではないようで、やはり「カブトムシの墓場」には、それなりの条件が整っているのだろうと思われました。

今朝、新たに「おっ」と思ったのはこちら。

なんだと思います?

ミミズの這った痕かなーと思うのですが、いかがでしょうか。

これは同じかまた別か?

また日を空けて、観察してみたいと思います。〈若林〉□

 

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