本日も良い天気。でもまだまだ仕事はおさまらず・・。ルーティンのトリ部へと出かけたいのですが、その前に、先日のご報告を。

トリ部 in T川・・出張トリ部でございます。

部員はふたり、部長はこの人。

知る人ぞ知る、フリーランスライターの宮崎紀幸さん。

とても練り込まれたよい文章を書かれる執筆家。

『SALTWATER』や『RIVER-WALK Vol.2』でもご執筆いただいているロマンチストです。

やや雑に繋いだご紹介をしてしまいましたが、T川の夕景をじんわりと見やりながらアイラ島のシングルモルトを口に含み常温にまで温めてから喉に流し込んでイトウを釣る北の原野にトリップするというのですからやはりロマンチストなのでしょう。

そしてご覧の通りの食いしん坊。

好物は? 「食べ物」

お気に入りのアンダーウェアは? 「ミートテック」

というほどの。

 

さておき・・。

青空の下、部長に続いてゴロゴロの河原を歩きます。

普段行く近所の川に比べ、T川はとても広いです。広大です。

遠目には富士山。

ダイサギがいたり。

ヒドリガモやウーヤンも。

可愛いモズがたくさんいました。

 

なかでも目立ったのはこちら。

オオバンです。

くちばしから額にかけて白いのが特徴。カモのように水面を泳ぐのですが、よく観察しているとヒョコヒョコ・・と首を上げたり下げたりしながら進んでいきます。そして耳を澄ますと「ヒョコヒョコ」と音がするんです(鳴いているのか?)

陸上にも上がります。ヤンバルクイナなんかと同じ、クイナの仲間なので、ヒョコヒョコと器用に二足歩行もします。泳ぎにも適していながら、カモなんかよりはもう少し陸上生活もイケそうなタイプ。

ヒョコヒョコ・・

ヒョコヒョコ・・

ヒョコヒョコヒョコヒョコヒョコヒョコヒョコヒョコヒョコカモ

近所の川では見ることのできないオオバンを見て、すっかり満足。

ですが、実はもうひとつ、この出張トリ部には、ちょっとした目的がありました。

それは食痕・・。

こちらは近所の川で、オオタカがコサギを捕食したと思わしき、食痕。食事痕とも言います。つまりは食べた痕。

そんなものが、ここT川にもないものかと・・。

鳥に詳しい方いわく、T川のオオタカはキジをよく食べているとのこと。

見てみたい・・。

そんな気持ちで宮崎さんと河原から一段上がったヤブの中へと歩を向けたのです。

すると・・・。

ドババババ!!

 

なんと目の前5mほどの所から、オオタカが飛び出してきたではありませんか!!

うわあ!!

・・慌ててカメラを構えましたが、望遠レンズでは近すぎてピントが合わず。そしてもたもたしているうちに、対岸に渡ってしまいました。

枝に目を凝らす・・

いた・・。

でもこのオオタカ、結果から言いますと、その後2時間ほど、我々が川を離れるときもまだ、木にとまったままでした。生き物の時間は短くて長いのです。こうと決めたら、人間がちょっと待つぐらいじゃなかなか動いてくれません。

ともあれ。

飛び立つまでヤブの中にいたということは、そこに何か目的があったからだろうと進みますと・・・。

ううう・・。

むしられた羽も多数。

まだ食事中でした・・。

食べられていたのは、ヒョコヒョコと泳いでいるオオバンでした。

 

食痕どころか、いきなり捕食中のオオタカに出くわしてしまったのです。

 

T川はスケールがデカい。

鳥の巣を近くで見てみると・・

ハンガー率が高い!

カラスでしょうか・・。

河原には豪雨の爪痕が・・藪が広範囲になぎ倒されてました。

どんな増水!?

マンモスの骨! ここはシベリアか!

赤い実も見つけました。きれいでつやつや。

宮崎さんは、ここT川で採れる川の幸を季節ごとに楽しんでいる食いしん坊。聞けば、クコの実、だとか。

「食えるよ、ぜんぜんイケる」

「ホントっすか?(パク)」

・・・ぐ・・・苦い・・そして口の中がネバネバに・・。

「これホントにクコですか? ニセクコモドキとかじゃないでしょうね」

「いや・・たぶんそう。でも葉っぱ見ないとわかんない」

ぶ、部長!

まあでも平気でした。漢方みたいな味だったな・・。

気づくとこんなにお日様が低くなり、名残惜しくもT川を後にしたのでした。

 

追伸

翌日、宮崎さんが川を再訪したところ、木の上のオオタカも、ヤブの中のオオバンも、なんにもいなくなっていましたとさ。

〈若林〉□

 

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