陽射しはポカポカと暖かく、でも日陰のベンチに座っていると肌寒いような、そんな季節になりましたね。

先日、県内の小さな動物園に行ってきたのですが、そこでドングリ拾いをしてきました。

おおむね、コナラのドングリです。

ドングリポスト。飼われているツキノワグマに皆で秋の恵みを届けましょうと言う計らいです。

それにしても、ツキノワグマはミズナラとかコナラとか、そのままでは渋いドングリをよくあんなにむしゃむしゃと食べるよなー。

特にコナラは、なかなかアク(タンニン)の渋みが取れず、以前に試したときも(ブログ【ドングリを食す】をご参照ください)3個ぐらいしか食べることができませんでした(ちなみにこのところ、何かと気になっている縄文人の方々は、アクを除去する方法にも長けていたようで、ミズナラやコナラを食べていた跡が、たくさん住居跡から出てきているとのこと)。

・・で、そうだそうだと思い立って、渋みの少ない椎の木のドングリを食してみました。

スダジイと・・

マテバシイです。

 

スダジイはこんな感じに殻の中に入っているやつを主に拾い集めました。

中に小さなドングリが入っているんですね。

このぐらいにしておきました。

上がスダジイで、下がマテバシイです。

まずはこれを水を張ったボールに入れて、浮いてきたドングリを取り除きます(ネット情報によると、古くなったドングリは浮いてしまうとのことで・・)。

そして水から茹でて、沸騰してから5分。

ほっくほく!

殻が割れたスダジイを食べてみました。

・・・甘い! 触感は硬めの茹でピーナッツ。予想以上に美味です。

おそらく・・ですが、10分ほど茹でて食べるのが、スダジイの場合、かなりいいのではないかと・・。今度試してみたいと思います。

今回はこれを、香ばしく食べたいと思い、煎ってみました。

ドングリのいい香りがします。

10分ぐらいやっていたでしょうか。殻に焦げ目ができたところで火をとめます(IHですが・・)。

つやっつやになって美味しそう・・。

マテバシイッ!!・・って感じです。

塩を振って、出来上がり。

見た目はかなり美味しそうです。

さっそくマテバシイの殻を割って、パクリ・・。

ん?・・堅い!

でも・・美味い!

何に近いかと言えば、栗ですね。コンビニに売っている甘栗みたいな感じです。あれの少しハズレぐらい。

でもお料理の上手な方は、かなりこの素材でかなり美味しいお菓子などを作ってしまうのではないでしょうか・・。

スダジイより少しだけ渋みが残っていて、それが栗の渋皮を思わせます。

ややビターなオトナのドングリです。

 

木の器に盛ると、雰囲気が引き立ちました。

殻を向いた状態。左がマテバシイ。右がスダジイ。スダジイは煎ってだいぶ硬くなりました。でも相変わらず味はよし。

そうですね・・。例えるならば、嚙んだ瞬間の味はぎんなん。嚙み応えはしけたピーナッツ。そして嚙み続けていると甘みが増して、最後に栗になる・・。

これは美味い食べ物です。

黒ビールが最高に合いました。

 

ちなみに家族は口にせず・・。

いーんですいーんです。

この殻をむくという行為自体もご馳走だと知るオジサンが一個一個ほじくって口に放っていればいいんです。・・あ、おすすめはしません。念のため。一応、ナッツなので、どんなアレルギーがあるかもしれず、また私はまずまずお腹の強いほうですので・・。

椎の木は手軽でよいことがわかりました。

でも今度はやはりドングリの王様であるミズナラにチャレンジしてみたいと思います!〈若林〉□

 

☆RIVER-WALK First Issue、Vol.2発売中☆