昨日のこと。

所用にて東京の西方、町田へ行った際、待ち合わせ前の時間を利用して川へ。

「出張トリ部」と称しまして、相模湾へと注ぐS川を歩いてきました。

ススキやセイタカアワダチソウ、アレチウリ、カナムグラなどおなじみの河畔雑草が生えている土手あり、少々の川原あり、ですが基本的に左右2面は護岸されており、観察は一部を除いて上から見下ろす形でした。

我が近所の川でもおなじみの鳥たちが観察できました。

コサギ、ダイサギ、アオサギのサギ類。

こちらはセグロセキレイ。ハクセキレイとキセキレイもいました。

これはマガモのメス・・になるのかな?

カルガモも多数。

コガモの群れも。

近所の川のコガモよりも、オスの換羽が進んでいます。

翼鏡がきれい。

上からの観察にさらされているためか、真上でレンズを向けても逃げません。

スズメに・・

カワセミもいました。

近所ではあまり見ることのできないジョウビタキも。

ほか、覚えている範囲でムクドリ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、カワラバトもおりました。

コイが濃い!

ヘラブナもいます。

おなじみのメンツ、ミドリガメ。

伊藤英明・・じゃない

カラスの行水ですね。

コサギは近所の川のやつより強そうで、口ばしも心なしか鋭い。

そして堂々としています。

バシュッと

捕えたか?

なかなかのオイカワ、もしくはハス。

飲みこむ際の ルーズソックスみたいな 首が好き

 

・・と、色々な鳥を観察できたのですが、ひとつの目標だったコサギの食痕(コサギがオオタカなどの猛禽に食べられた痕)は見つけることができませんでした。結構、延々と歩いたのですが・・。

と・・ここで本日の予定が変更となる連絡が入り、後ろは事務所に戻るだけとなり、もう少しだけ川歩きを延長。トリを見ながらトリを食べるのはあまり趣味ではないのですが、ファミリーマートの鶏つくね串(軟骨入り)の誘惑には抗えず、ホットコーヒーと一緒にのんびりとした時間を過ごし、帰りはちょっと川辺の森に立ち寄ったり・・。

そこで思いがけず、階段の斜面でカワラバトがやられた食痕を見つけることができました。

 

そして充実のトリ活を終え、町田駅に戻ってきたところでスマホを見ると、仕事仲間からのショートメールが・・。

なんでも自宅のガラス窓に鳥が二羽激突し、一羽はしばらくバタついた後に死んでしまったとのこと。もう一羽はむくりと起きて近くの枝に飛び移ったとのこと。飛び移ったのはムクドリ(おそらく)で、死んでしまったほうは調べてみた限り、ハイタカではないかとのこと。

ハイタカ!・・・。

ハイタカといえば、つい最近、近所の川で(おそらく)ムクドリの群れを襲っているのを見たばかり(ブログ【人の多い川にて】参照)。

ツミよりも大きくオオタカよりは小さい猛禽。

慌てて電話して、その様子を聞いてみることに。

それはすごい体験をしましたねー。死んでしまったハイタカはそうですか、近くの山に埋葬ですか・・。あ、ちなみにご自宅どちらでしたっけ? え!?・・・

町田?

 

そして導かれるように、ご自宅へ・・。

導かれるように・・とは、あくまでも私の一方的な感じ方であり、世間一般的に言えば、死んだ鳥を見せてもらいに押しかけるという場合によっては非常識な行いではあるのですが、先ほどの鶏つくね串以上に自分を抑えることができず。気づけばご自宅へ・・。

尾羽を入れずに25㎝ほど。

思ったよりも小さく見えた身体は、心なしかまだ温かく、眼は開いたまま絶命しておりました。

胸の羽根がとてもきれい。

 

そして仕事仲間の奥さまに連れられて、埋葬場所となる裏山へ。

そこで何枚か撮影をして、毛鉤用に胸の翼の羽をいただきました。

こんな機会はないでしょー!これはたくさんいただかねば!と・・。

広げた翼。

ホールドというよりも、捕えた獲物の身体に突き刺さしてしまうのでしょう。

おそらくハイタカとのことでしたが、念のために鳥の先生に電話をして特徴をお聞きし、ほぼハイタカだろうという結論に至りました。

その電話にて、やや興奮しながら「毛鉤用の羽をいただくつもりです!」と話す私に、鳥先生がひと言。

「はは・・ほどほどに。」

 

奥様は自宅へと戻り、ひとり撮影を終えて羽根をむしっていたのですが、先ほどの鳥先生の一言が、いつまでも耳に残っていました。

そんな意味で言ったのではないかとも思いましたが、いくらか頂いたところでやめにして、スコップで穴を掘り埋葬をしました。

毛鉤に使うにはそれでも十分な量でした。

しかし、いったい自分はどんだけむしろうとしていたんだろうと。それはおそらく自分にとって必要以上の量だったはずだと。へたすりゃ丸裸にしてしまうぐらいの・・。

いや、これはあくまでも自分の中での問題なのですが、そんな思いにも至った導かれだったような気がします。〈若林〉□

 

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