今日はちょっと変な天気でした。

朝から真っ黒な、ゲリラ豪雨を落としそうな暗雲がヒヤリとする風とともに通りすぎると一転、まぶしい秋の青空に。

天候がダイレクトに変化する節目は、釣りで言うところの「時合(じあい)」にもなりやすいタイミングですが、それはトリの世界でも同じなのではないだろうかと・・。

ちょうど一年前の明日、川でオオタカがコサギを襲う一部始終を目撃して以来、猛禽が狩りをして食事をした痕跡、いわゆる「食痕(しょっこん)」が気になる体質?になってしまったのですが(そのときの様子はブログ【ローライト時の密な気配】をご参照ください)、今日の朝方の天気の移り変わりも、一年前のような密な気配を思わせる何かがありました。

ですが、この秋、オオタカらしき飛翔を見かけて以来、結構な距離を頻繁に歩いて食痕を探しましたが、まるで見当たらず。きっと食事場所を変えてしまったのだろう・・と思っていたんです。

が、本日・・。川に行ってみましたところ。急にカラスが飛び立ったその地面には・・。

う・・。

まぎれもなく・・

やられている跡でした。

身体が残っている。頭のない状態で・・。

外見から察するに、これはおそらく。

ヒドリガモのメスでしょう。

左がオスで、右がメス。

翼を開くと控えめなグリーンの翼鏡がありました。

背中の羽とともに、数枚いただきました。

しかし首のないトリの死体を何の抵抗もなく触って羽根まで抜いてしまうという・・一年前では考えられなかった自分の感覚にも驚きです。

おそろしや、トリ部、トリ活・・。

もしかするといまや、自ら首絞めてつぶして、さばいてしまうことだってできてしまうのかもしれません・・。

さておき。

気になるのは直前まで突いていたカラスです。

まさかカラスが襲ったとも思えませんが、どうなのでしょう。

ただ、オオタカが襲って首だけ食べて、肝心のボディを丸まま残してしまうなんてことがあるのかどうか。

狩りをして仕留めた直後にカラスたちの妨害にあい横取りされたのかもしれません。

川ではダイサギがおそらくアユを狙って首を伸ばしていました。

この体勢になるときは、たいてい川下から。

身体の白さ、足の黒さにも理由があるのでしょう。

ダイサギとコサギのペアにもきっと、理由があるのでしょう。

飛び立つカルガモとコガモ、かな?

マガモのオスの首が美しい。左上のカルガモは何を食べているのだろう。

カモたちの距離は、心なしか人間に近く、想像をたくましくすると、捕食者であるオオタカの存在を知ってしまったゆえ・・なのか。いや、きっと違いますね。何か別の理由でしょう。

アユを飽食している(であろう)ウーヤンはとてもたくましい。

そして、久々にアメリカヒドリとの混血と思わしきグリーンシャドーと会いました。

若かりし頃のジュリーを彷彿とさせるビジュアル系。

これは放っておかれません。

ステキ・・。

ジュリー!

同性からも熱きまなざし・・。

ガルウイング!

川ではカモたちの日常が進みます。

 

このブログを書いている今、外は雨。

おそらくですが、襲われたヒドリガモの身体は、もうそこにはないでしょう。

ほぼ確実に、明日には見当たらなくなっていることでしょう。

タヌキかイタチか、カラスかもしかするとオオタカが・・。

そのまま放っておいてくれることなんて、まずありえないのです。□〈若林〉

 

☆RIVER-WALK First Issue、Vol.2発売中☆