そもそも人間の存在が魚たちに気づかれている釣り堀はともかく、自然界の魚を釣るための鉄則があります。

 

それは・・

狙った相手(Target)に気づかれない

ということです。

 

野生の生き物って、基本的に

・子孫を残す

・餌を食べる

・身を守る

この3つの行動原理?によって生きているんだと思うんです。

 

たとえば繁殖期に餌を食べなくなったり大胆になったりするのは、それ以上に子孫を残すことに注力してるから・・なんて予測が立ちます。

 

そして子孫を残す繁殖期以外の、まあ通常の生活においては・・・

・餌を食べる

・身を守る

この2つに、ほぼほぼ集約されるわけでして。

 

身を守りながら食べる。食べながら身を守る。

 

なので、身の危険がさし迫っていないほど、大胆に餌を食べる(=釣れる)という理屈。

 

というわけで、釣るために釣り人は、魚に気づかれないようにせねばならないのです。

 

・・・あ、逆にめっちゃ気づかれたほうが実はいいんでないかい?的なことは、ブログ【釣れすぎも恐い】に、ちょっと書いてます。

 

 

で。

ならばどうしたら狙った魚に気づかれずに済むか。

一番は、姿を見られなきゃいいんですね。

 

狙った相手に見られないこと。

 

 

ただ、これって思うよりも難しいんです。

なぜなら・・・。

ここからが本題。そのひとつについて話しましょう。

 

 

それは、伝令がいるから、なんです。

 

伝令。

 

たとえば「あの淵の底にある岩陰にいるイワナに気づかれないように近づこう」と思っても・・・

 

 

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実際にはこうなります。

手前の浅瀬にいる小魚にまず気付かれる。

気付いた小魚が少し深い所に逃げ込む。

少し深い所にいる中くらいの魚が、小魚の異変に気付いて、もっと深い所に逃げ込む。

すると中くらいの魚の異変を察知した大型のターゲットが危険を察知してしまう。

 

図の伝令①②の連携を断つのはなかなか難しく・・。

ワタシ的には伝令が走った!と思ったらすかさずルアーを伝令を追い越す気持ちでビュッと投げてターゲットの口元へ・・

・・・とはいかず、たいていは焦ってしまい、木の枝とかに引っかける始末。

 

別の例に移りましょう。

これは夜の川を上から見た図です。

釣りたいターゲットは岩陰に隠れるナマズです。

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ナマズに気付かれないように、そーっと歩いて水際に近づこうとした瞬間、足の裏が砂利をジャリッ・・・と。

 

その音に驚いたコイがジュボッと川の中央に向かって飛び立つんです。

 

「コイロケット」と呼ばれてます。

 

なんか知らんがコイって夜、岸際でボーッと寝てるんですね・・。

で、驚いて慌てふためきロケット発射。

コッチの心臓が止まりそうになるわ!

 

 

・・で、最後の例がコチラ。

池などでのひとコマ。

ターゲットはブラックバスです。

 

遠目から慎重に慎重に近づいているのに。

甲羅干しをするカメと目が合った瞬間・・・

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ころんころんころんドゥブンッ・・・と。

 

これを防ぐ手立ては、いまのところ見つけられておりません・・。

 

つまり・・。

 

ターゲットに気付かれないようにするのはもちろん、いかにして伝令を断つか。

そこにも頭を悩ませねばならぬのです。□