月に一度の大仕事、月刊『SALTWATER』の校了作業をなんとか終えることができました。

おかげさまで、今月もなんとか……。

そしてこれから『RIVER-WALK Vol.2』の最終段階へと進むわけでありますが、その間隙をついてやはり川へ。

真っ青な空。日本海側は大荒れとのことですが、こちら埼玉は青空。

冬の青空は気持ちいいですね。

空が青いと、それを映す川もまた青いのです。

日陰には霜柱が。ずいぶんと寒くなりました。

今日も川では鳥の観察。そう……

トリ部です。

部員はひとり、部長は私。そして注目はすっかり色づいたコガモのオスです。

美瑛の丘はすっかり色づき、うっすらと見える翼鏡(よくきょう:胴体に見える緑色の羽)も美しい。

そしてお尻の模様もまた、美しい。

飛べば翼鏡がメタリックグリーンに輝く。

こちらはメスです。

まってけれー

最新チューンドモーター搭載型!?(※着水時です)

 

ヒドリガモの楽園を観にいってみたのですが、そこには釣り人がふたり。カモはまったくいませんでした。

自分が釣りをしているときは気づかなかったこと。それはカモが己を避けているってこと。

あきらめて上流へ。バッと飛び立ったのは・・

とっさに撮影して確認すると、やっぱりマガモ。

マガモとコガモはとても臆病です。

対してこちらはもう少しのんびり屋さん。

マガモと群れを作っていたヒドリガモです。

そしてこいつらはもっとのんびり……というか、鈍感といっても差し支えないほど、人間を怖がりません。

それはオナガガモ。5mぐらいまで近寄れます。長い首と流し尻尾が特徴。

このように長い首を水中に突っ込んで、川底のエサを食べるのだそう。

1羽のメスが、4羽のメンズを引き連れてました。

SPか。

さて。そうこうしながら川を歩いていると、対岸にドでかいミドリガメが。

日向ぼっこ中。

ん? あれはなんだ?

ヘルメット? それとも伝助スイカ? バカな、いまは冬だ。

気になる。近くで見たい。対岸に渡ろう。

下流の橋まで戻ればすぐでしたが、どうせなら……と、上流の橋まで歩いてみることにしました。

 

なぜならば、このところ気になっているのがオオタカとシラサギの存在。

以前にオオタカがシラサギを捕食する様子を目撃して以来、この食う者と食われる者との関係性に、

とても興味を惹かれているのです。

オオタカはコサギを川に落とし、水中に沈めて殺し、川岸に運んで食べました。

オオタカに食べられたコサギは翌日には羽と少量の肉片を残すのみとなり、さらに翌日には羽だけとなりました。

周囲にはイタチと思われる足跡が多数。そしていまでもその食べ跡(食痕:しょっこん)は残されています。

もう2週間ぐらい経つのに、羽は残ってます。

川沿いの食痕は増水でもして流されない限り、結構残るものだなと。だとしたら、ほかにも同様の食痕が見つかるかもしれない。そんな予感があって、ちょっと遠目に探しながら歩いてみることにしたのです。

途中、アオサギがいました。

コサギも(食われるなよー)。

そして

わかりますでしょうか。

これまでの私ならば、絶対に見逃していたであろう光景。

ですが今日のそれは、まさしく目的物だったのです。

やられてる……。

ドクン、と心臓が高鳴りました。

間違いない。オオタカの食痕だ。

以前のものよりも大きな食痕。

襲われたのは、おそらくコサギ。

肉片は皆無。イタチもおすそ分けにありついたらしい。

だが、むしられた羽の根本はまだ赤い。

2日前だろうか。

川沿いじゃない。おそらくは陸地に落とされ、そこでやられた。

水に沈めて殺す方法は見たが、陸地に落としたコサギはどのように命を奪われるのだろう。

 

ぐるぐると憶測が頭をめぐり、その場に立ち尽くしてしまいました。

長い飾り羽を数本いただき、その場を後に。

ふぃ~。すごかった・・。

ふたつあるということは、ほかにもまだあるはず。

また探してみよう・・。

 

そして対岸へと渡り、伝助スイカを覗いてみると・・

でかい。ホントにスイカぐらい。

が、ガメラ・・・!

すっごい爪だな!

幸いガメラはお昼寝中でした。なので、じゃませずにその場を後に。

ついでにミドリガメも見に行くことに。

いた・・けど、こいつはガメラと違ってうかつには近寄れません。

こいつには釣りをしているときに、何度苦い目にあわされたことか・・。

(お時間のある方はブログ【伝令を断つ】をご覧ください)。

ドゥブンッ! やっぱり・・。

ミドリガメの警戒心と素早い身のこなしを確認して、帰路についたのでした。

今日のモズ。

おしまいです。〈若林〉□

 

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