とても暑い日が続きます埼玉南部です。

コンビニへの行き来の5分ほどで、もうかなりぐったりしてしまうほどの危険な熱気。

・・ですが、ちょうど今、今度は雷鳴がとどろき、ゲリラ豪雨のような勢いの雨が降りなぐっております。

このところしばらくいろいろあって行けておりませんでした二面護岸河川。

梅雨明け以降、今日まで、雨はほとんど降っていませんでしたから、コケの生えた護岸はカピカピに乾いておりました。

私の考えでは、こう日照りが続いてしまうと護岸の穴の奥の湿気も乾いてしまうでしょうから、ミミズたちは川底に逃げ込むしかないのではないかと。そんな様子を観察してみようと4日前の夜と本日の午前中に行ってまいりました。

こちら本日の午前中の様子。思った通りに護岸は乾いておりました。ですが、その代わりに水位も減り、護岸際に石や砂利による川原・・というか岸辺ができておりました。

実はこの様子は4日前の夜にも観察しておりまして・・

その時はまだここまで減水はしておらず、所々、水面上に頭を出した石に流れてくるサクラの落葉が絡んで溜まっているような状態でした。

その桜の落葉をどかすと・・。

こんな感じ。細めのフトミミズ系と、ツリミミズ系のシマミミズが固まっていました。

ぶっといのも出てきます。

きれいなブラック系も・・。

彼らは主に、たまった落葉とその下の湿った石や砂・砂利の間にいました。

何と言いますか、これまでは食べ物が少なそうに見えた川底でしたが、一度、水面上に顔を出すと、流下する落葉などが溜まり、それらがミミズの良い食べ物になっている雰囲気。

護岸のコケがカピカピでも、腐った落ち葉があれば、食べ物には困らないように思えます。

こんな感じに、湿ったコケもあるのにその下の川底の小石の間にたまった土のようなものを食べているミミズもおりました。

ちなみに小さなモクズガニの死骸も発見。

他、カマキリやカメムシの脱皮殻や誤って落ちて死んだセミの幼虫などもたくさんいました。目に見えるエビは減ったように思えます。

そしてこの日も、ネズミを見ました。大型のおそらくドブネズミが、大胆にも川の底まで降りてきて、水の中を泳ぎながら走り回っておりました。

ともあれ・・。

雨が降らないと護岸に登れないから護岸に生えるコケが食べられずミミズが困ってしまうのではないか・・という予想は杞憂に終わった気がします。

本日の午前中の様子に戻ります。

アマガエル?が数匹、護岸を這い上っておりました。

カラスが数羽、川原に降り立ってました。

ミミズが結構、死んでました。

さて。

水位低下により出来上がった陸地。落ち葉を少しのけるとミミズがたくさん出てきます。

そして不思議に思ったのは、水位が下がり、陸地ができると、そこには土のようなものも増えるということです。

水の底だった時にも土はあったのかもしれません。ただ、そのように見えているだけなのかもしれませんが、もしかするとミミズによって落葉などが急速に土化されているのでは・・?なんてことも思いました。

いずれにしても、彼らは護岸沿いにたくさんいました。

護岸から少し離れた、陸地から水中へと没するあたりも掘ってみましたが、ほとんどミミズは見当たりませんでした(少しはいました)。

護岸沿いでもご覧の通り湿り気は十分ですから、わざわざ川の水中へと入っていく必要はないのかもしれません。落葉が食べ物になるのだとすれば、護岸沿いのほうが食べ物も多いですし・・。

実は、このところ、気になっていたことがひとつありまして・・。

それは川で私が見つけてきたミミズたちは、果たして川に入りたがってそこにいるのか?・・ということです。

おそらく・・ですが、そもそもミミズは湿ってさえいればOKで、あとは食べ物が豊富な所にいたいのではないかと今は思っているのですが、そうすると、護岸ではなく普通の自然河川では、川底よりも腐った落ち葉や草の根など食料が豊富にある「湿った陸地の土中」のほうが都合がよいのではないでしょうか?

もしかすると、私が「川の中」で見つけていたミミズたちは、本当は「湿った陸地の土中」にいるつもりだったのが、たまたま少し増水などして水位が増した時に水没してしまったがために、結果的に川の底にいることになってしまっただけなのかもしれません。

その一方で「いや、ミミズの中には積極的に川の底を目指すやつがいるのかもしれない!」という妄想(願望?)も捨て切れてはおりません。

生き物たるもの「特化型」みたいなのが出てくるのが常、ですから・・。

「湿った陸地の土中」が好きなミミズの中には、より湿り気が少ない所を好むミミズもいれば、より湿り気が多いひたひたの所を好むミミズもいると思うのです。

ちなみに今回、ひとつの目的は水位が低下したこのタイミングにもなお、水中にいるやつはどのぐらいいるのだろう?ということを調べたかったのですが、実際、川の底にはほとんどミミズはおりませんでした。そして減水したことにより頭を出して小さな中洲状になった場所の周囲にもミミズは2匹しか見つけられませんでした。

一応、そのうちの1匹はこいつです。しっかりと赤い色の着いたムチムチのフトミミズ系。私が「マッチョ虹色水生ミミズ」と呼んでいたやつに近い雰囲気。

でも、ほとんどのミミズがいたのは「水位の低下により水面上に露出した護岸沿いの岸辺にたまった落葉の下とさらにその少し下の砂土の中」でした。

 

今、気になっているのは「落葉の下にいるミミズは、護岸が湿った夜中にはまた、コケを食べるために護岸を登るのだろうか?」ということです。

これまでは水位が高かったため落葉が溜まらず、石の下に潜んでいた(おそらくあまり食べ物がなかった?)ミミズが夜になると護岸を這い上りコケを食む・・という感じだったのですが、雨により護岸が湿った時、果たしてミミズは護岸を這い上るのか・・。

これはちょっとした見ものであります。

身の周りにエサとなる落葉が豊富にあるのならば、わざわざ危険を冒してまで護岸を這い上ることはないような気もするのですが・・どうなのでしょう。

ただ今、降っている雨が護岸を濡らしましたから、それを確認するのは今夜・・となるわけですが・・。

また見に行かなきゃダメかー。〈若林〉□