今日もとても寒い一日。朝方は氷点下の埼玉南部でした。 そんななか、事務所へ向かう途中に一カ所、どうしても確認をしておきたい川があり、行ってきました。 こちらです。夏にコケ食い川ミミズを観察した二面護岸河川です。 夏場は水深15㎝ほど。そこで驚くべき川ミミズの暮らしを観察することができた川です(その時の様子は過去ブログ【彼らはなぜ川に入るのか?④】をご参照ください)。 今はご覧の通り。 湧き水の影響もあるのではないかと思ってはいたのですが、結氷しています。 水温0℃。そりゃそうか‥。 こんな所にも川ミミズはいるのでしょうか・・。 ちょっとだけ‥。 石をのけるとヨコエビの仲間が眠っておりました。 (※後に調べたところ、どうやらミズムシというフナムシなどに近いやつみたいです‥) 生きてはおりますが鈍~い動き。 こっちはもう少し活発に動いてましたが、水温15℃ある湧水場とは比べ物にならないくらいの緩慢な動きです。そして私はこいつのお尻付近を見逃しませんでした。 やはり抱いている! ネット情報に基づくものですが、これは大型のオスが小型のメスを腹に抱いているところかと思います。なんでもメスは脱皮直後じゃないと卵を産まないようで、オスは脱皮するまでこのようにメスを抱いて生活するのだとか‥。 動きが鈍いので撮影もしやすい。 オスの腹にカンガルーの子どものように収まっているメス。なんかいいですね。 エビもちらほら。エビはこの低水温でも比較的動き回っています。 そしていました、川ミミズ。「マッチョ虹色系」ですね。 フトミミズ科の一種かと思われますが、フトミミズ科は「跳ねミミズ」とも呼ばれるように、グネングネンと激しく動き回るもの。 ところがやはりこの低水温によるものでしょう。動きはいたって緩慢です。 石と土の間で絶命しているミミズもちらほら。やはり冬場は厳しいということなのでしょうか。 こちらでもくびれておりました‥。 しっかり生きているものもいます。これは落ち葉の下の土と水辺の合間にいたやつ。 妖しい虹色。 意外に動きが早かったハサミムシ。 こちらには大きな方は10㎝以上あるツリミミズ科の仲間。小さな方はなんだろう‥。 ちなみにここは水温2℃でした。多少は湧き水の恩恵を受けている‥のか? 紫色の大型ツリミミズは、この川で観たぐらい‥かな。オレハチにも近い仲間だと思います。 いたのはこんな所。 さらにマッチョ虹色とも異なるようなフトミミズ科の何か。 それにしても手が冷たい‥。そして足先が‥尻が‥。 落ち葉は寒さを和らげてくれる掛け布団。そしてミミズたちの食べものでもあるはずです。 キジことシマミミズもいました。 こちらはフトミミズ科の幼体でしょう。 こんな感じで、幾匹かの川ミミズを観察することができました。 結論としては、寒いと動きが鈍くなるけど、生きてはいるということで・・。 観察後はしっかりと布団を掛けておきました。
おそらくミミズは土中でも水中でも大丈夫。 水中に進出しがちなやつが「マッチョ虹色」と「オレハチ」と「くるんくるん」。 そして生きていける温度の幅は結構広い(はず)。 そして冬も川にいるミミズと夏場を過ぎるといなくなってしまうミミズがいる。 そんなことが自分の中でわかってきましたが、もうひとつ。 さらに「ミミ活」を一歩前進させようとする出来事がありまして‥。 それがこちら。 川ミミズの卵(卵胞)だと思います。 ツイッターでは短い動画をアップしています。 これは水温16℃の湧き水が流れる側溝で見つけたものですが、これを孵してみたいと思っているんです。 懸念すべきはまず水温変化ですが、今日の氷の川での観察もあり、やってみることにしました。 あとは孵化してからのエサですが、これは湧水場水路で落ち葉を数枚いただいて来ようと思います。 あとは水路の底の土を少々‥。いきなりは落ち葉を食べることができないかもしれません。 そしてこれを、他のミミズがまじらないようにやらなければなりません。
生きものを飼うのは苦手で、ちょっと面倒くさいのですが‥。 せっかくなので、チャレンジしてみたいと思います。〈若林〉
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