今日も曇天。そして時折ポツポツと雨。

日中は雲間に青空ものぞきましたが、梅雨まっさかりといった感じですね。

雨続きだったから、きっと良い感じになっているだろうと思って仕事前に、こちらに立ち寄りました。二面護岸のミミズ川です。川ミミズがとても多い川なのです。

この川で昨年観察した個人的にとても興味深い川ミミズの生活については・・

過去ブログ【彼らはなぜ水に入るのか?④】をご参照ください。

こんな感じの生活史?

昨年の今頃は、川ミミズばかりを掘っていましたが、今年は少し落ち着いたもよう。ただ、現在飼育している川ミミズが何ミミズなのか?という疑問と、もうひとつ、この川の川ミミズの生態だけはとても気になっておりまして・・。おそらく・・というか、すでに目撃もしているのですが、川底を泳ぎ回るミミズがいるのではないかと。そんなことを考えているのです。

おそらく泳ぐのは夜なのですが・・

いました。これで25㎝ぐらいあるデッカイフトミミズの仲間です。なぜに今、こんな護岸にいるかといえば、おそらく夜の間に這いまわって護岸についたコケをはむはむとやっていたのだと思います。

そして川を歩いていくと・・

いたいたー。これもおそらく上と同じミミズで長さは20㎝ぐらいかな。

これもおそらくは夜間に護岸を這いまわっていたものが、隠れ遅れている状態だと思います。

このタイミングで川底から這い出てくることは、ないと思うんですよね。

それよりも上流の護岸を張っていながら隠れ家となる穴を探しては護岸を転がり落ちて、スイスイと流され泳ぎながら、またここに取りついたと・・。そんな瞬間だと思います。

しばらく観察していると・・。

少しずつ護岸の溝を上って行き・・

ぐんぐんと・・

穴の周りの苔をはみはみ・・

そして穴の中へ入っていきました。

そこに穴があるとわかっていたかのような・・。でもわかりません。この穴に巡り合うまでに、何度も壁を転がり落ちていたのかもしれませんから・・。

そしてもう少し上っていくと・・

今度は川の中に!

でも少し様子が変ですね。弱っているみたいです。

ここにはヒルやミズムシ、ヨコエビ、エビがうようよいまして・・。弱ったミミズには容赦なく襲いかかるのです。このミミズもちょうど餌食になろうとしていた時でした・・。

以外に珍しいカタツムリ。

こちらは護岸の溝にあるコケにうずくまっている川ミミズ。こういうところが大好きなんですよね。

20㎝ほどの「マッチョ虹色水生ミミズ」も壁に身体を伸ばしていました。

この素敵な構造色よ・・。

そしてこのような場所で少しだけミミズ掘り。大きな岩の下流側に堆積する土砂は、ミミズたちのマンションなのです。

ほぼ夏にしか見ることのできない「富山ブラック水生ミミズ」。

おそらく壁を張っているやつとはまた別の太いフトミミズ。

そして・・

いました。半透明なこの体。冠帯がないのでまだ幼体ですが、おそらくはツリミミズ科で、私が今飼育しているミミズと同じやつなのではないかと思っているミミズです。グリーンダイアモンドを産むミミズ。ちなみにコイツが大人になった姿は見たことがありません。場所を覚えておいて、時々観にこよう‥。

でも、これもあの雪ミミズの白さには及ばない・・。

そうです。実はこの川に通うもうひとつの目的は、昨年の7月17日に観察した「水生雪ミミズ」にもう一度会いたいがためなのです(その時のことは過去ブログ【水生雪ミミズとの遭遇】参照)。

今となってはフトミミズ科だったのか、ツリミミズ科だったのかすら、あやしいところ・・

長さは6~7㎝ほどだったでしょうか。

水生雪ミミズよ! もう一度、会いたいぞ。〈若林〉□

次は夜に来てみたいと思います。

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