今日は雨。弱まったり強まったりと、本当に梅雨のような降りかたです。

少しやらねばならないデスクワークをしに仕事場にきたついでに、少しやらねばならない川ミミズの餌の落葉を取りに沢へ。

湧き水の流れ。

このところお目当の柔らかい落葉が減ってしまっていたので、餌探しも一苦労だったのですが、ケヤキの木の下に程よい落葉場を見つけました。

表層性のミミズも生息。間違いありませんね。

ケヤキの木とともに。

我が家の川ミミズが好きな葉はこちら。自然界でもいち早く分解…というか食べられているような気がします。

さて。

きっと増水しているだろうと少しだけ隣接する川をのぞいてみましたら、そこそこの水量。2mほど水位が上がった証拠は見られましたが、一気に増えて一気に減るのがこの川の特徴なのです。

こんなところを少しだけ観察しました(この写真は数日前のものです。水位は3㎝ほど増えていた感じ)。

水位が上がっており、行動範囲は狭まりましたが、ひととおり見て這い出しがいないのを確認。戻ろうとして少しだけ上流に目を向けると・・。

なんと!いました!!

10㎝ほどの、おそらく亜成体。そしておそらくは「マッチョ虹色川ミミズ」です。弱っているのかな・・?と思いましたが、そこまででもない様子。結構、流れのあるところです。ヤマメやニゴイが産卵をしそうな流速はありました。

そしてこれがですね、なんと見たいなと思っていた行動(らしきもの)を見せてくれたのです。

それはこちら。ヒゲナガカワトビケラの幼虫が作った有機物を捕らえるためのネットです。流れに乗ってきた有機物をこのネットで取って食べるんですね。まだ食べるところは見たことがありませんので、この夏の目標にしたいと思います。

そして昨日のブログに書いたばかりなのですが・・

徘徊する川ミミズはこのヒゲナガのネットから食べ物となる有機物を拝借しているのではないか?

そんな妄想を抱いていたのです(詳しくはブログ【川底への徘徊を食べ物から考える】)をご参照ください。

そして今朝見たミミズは・・

徘徊しながら、それらしき行動を見せてくれました!

ツイッターに動画もアップしました。こちらをご覧になってください。

石に着いた苔も食んでいる様子。

確実なことは言えませんが、そのように見えた一連でした。

川ミミズが徘徊する川底には、ご覧の通り、ヒゲナガのネットがたくさんあります。

もしかすると川ミミズはヒゲナガにだいぶ助けられているのかも・・なんてことまで妄想を膨らませた朝の観察でした。〈若林〉◻︎

 

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