今日も埼玉は穏やかな一日。 でも気温は日に日に下がっており、朝方はようやく氷点下。 事務所作業が続きます。 もうひと踏ん張りです。 早く蕎麦を食いながら紅白を観たい・・。
さて。 そんな合間のトリ部は少しずつ歩く範囲が伸びていき、一駅二駅は当たり前という・・。 健康だけど馬鹿ですね。トリ馬鹿です。 オスのマガモはすっかりメタリックグリーンになりました。 コサギは相変わらず脚でガサガサとやってます。 もはやおなじみとも言える親密な風景。 だいぶこの川の鳥たちも見慣れてきた感があります。
で、今日の目的は、このところ二度ほど姿を見た、ゴイサギの幼鳥です。 このときの様子はブログ【食う者食われる者】を、 そしてこのときの様子はブログ【予測して近づくこと】をご参照ください。 ずいぶん前かと思ったら、ほんの昨日ですね・・。 ともあれ、このゴイサギの幼鳥は、本流に流れ込むちょっとした葦ヤブ茂る水路にいて、近づくとこちらが気づく前に飛び立ってしまうのです。 このような水路。向こうが本流、手前にはこの水路の排出口があり、コンクリートの穴になってます。
で、本日もいそいそとその地へ出向き、そーっとそーっとこの水路に近寄って、本流側まで水路脇をじっくりと望遠レンズでチェックしたのですが、姿が見えず。 あー残念・・と振り返ったら、なんと手前5mほどの所、排出口の出口にあるジャカゴ(金網でまとめられた石積み)にちょこんと乗っているではありませんか! 急いでぶら下げたカメラを構えるもアフターカーニバル。 お目当てのゴイサギ幼鳥は、排出口へと消えていったのでした。 ん? いま、排出口に入っていったよな?・・ 最大のチャンスをつぶしてしまったことに落胆しながらも真っ暗な排出口に入っていったゴイサギ幼鳥が心配で、しばらくその出口から少し離れたヤブの中に座って待ちました。 10分ぐらい。 おにぎり持って来ればよかった。 次は持って来よう。 そんなことをボンヤリと考えつつ待ちましたがゴイサギは戻ってきません。 こんな真っ暗な所を飛べるのか? トリ目ではないのか? それより、この排出口から続くトンネルは、いったいどこに向かっているのだろう?
むくむくと冒険心が湧いてきたのですね。 よし、いっちょトンネルの反対側の排出口を探してやろう! そう思い立ち、川を離れ、目星をつけて交差点を渡り、少し歩くと何やらアヤシイ金網に囲まれた空地を発見。中には入れませんが葦ヤブに覆われて、いかにも水っ気がありそうです。 ゴイサギ幼鳥を探す最大のコツと心得ている「そこにいるであろうという予測」をしながら近づくと・・ いた。 ゴイサギ。でも幼鳥じゃない。立派な成鳥だ。 そして・・ またいた・・。 さらに、 飛んでる! そして・・ お前は違うー! さらに・・ 寝てるー! そうなんです・・。 そこはゴイサギの楽園でした(言いすぎ)。 目玉の赤い、立派な成鳥。4羽ほどいたでしょうか。 だが、この楽園へと導いた幼鳥は、ついに見つけることができませんでした。
それにしても・・ カモもいる。
そして傍らには広葉樹の大木が。 トリが多い。 トリが濃い! そんなラグーンのような楽園を見つけてしまったのです・・。 きっとゴイサギ幼鳥は、ここで休息しつつ、トンネルをくぐって外界へと食事に出かけているのでしょう。現世と異界を繋ぐ真っ暗なトンネルの闇をグライドして・・。
興奮状態でぐったりとしながら、現世へと舞い戻りました。 そこにはいつもの川が流れてました。 そしていつもの白いティッシュことコサギが、川で食事をし・・いや、違う。 なんだコイツ? ウミネコだ!(ですよね?) よく見ると、顔が怖い。目が怖い。 でっかいスマートさん(ニゴイ)がガツガツ食われてるー!
ただこの川でウミネコを初めて見た、というだけなのに・・ 異界に足を踏み入れたような怖れを感じてしまったのでした。〈若林〉□
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