今日は晴れのち雨。待望の雨が降ってます。これで川の魚が釣りやすくなることでしょう。

さて。

このところしばらく続けています水生ミミズ観察ですが‥。

自分なりに、ある程度のところまでわかってきたところもありまして、そろそろ鳥や魚の観察に戻していこうかなーなんてことを考えております昨日今日。

でも、どうしても気になっていたことを確かめに‥川へ。

今回もセンシティブな写真が並びます・・お気を付けください。(いいかげんミミズぎらいな人はこのブログを開いてもいないかと思うのですが、なにかの加減でアクセスされた方に向けて・・)。

知りたかったのは、ここ数日で見かけた水生ミミズが、何タイプぐらいいるのだろう?ということです。

ちょっと見ていて気持ち悪くもなってきましたので、写真はひとつずつは出しませんが・・

☆マッチョ虹色水生ミミズ(10~15㎝ほどの長さで虹色の光沢を持ちとてもきれい。ムチムチ。比較的流れの強い所にいる)

☆細マッチョ虹色水生ミミズ(7~8㎝ほどの長さで虹色の光沢を軽くもちきれい。動きが活発)

☆オレンジハチマキ水生ミミズ(6~7㎝ほどの長さで環帯がオレンジ色の細いミミズ。光沢はなし。体の後ろの方はざらざら)

☆富山ブラック水生シマミミズ(10㎝前後。黒ずんで縞模様(体節?)の目立つミミズ。比較的流れの緩い所にいる)

☆マイクロクロウラー型水生ミミズ(1.5mmぐらいの細さで透明感あり。ワームのマイクロクロウラーに似たサイズとシルエット)

☆くるんくるん水生ミミズ(太さ1.5mmほど。長さ10㎝ぐらい。細いのに長い。運動能力は今一つ)

☆水生ドバミミズ(太さ4mmほど。長いやつは20㎝ぐらいありそう。体の後ろのほうがざらざら。色は普通のみ水色。縞模様はあまり目立たない)

ざっと以上7種類。

そして比較的流れの強い所にいるのが・・

・マッチョ虹色水生ミミズ

・水生ドバミミズ

・オレンジハチマキ水生ミミズ

以上の3種類。

なかでもマッチョ虹色水生ミミズは最も流れが急で底砂利が洗われて磨かれているような所にいるミミズ、という印象を持っております。

ちなみに上写真は本日見つけた富山ブラック水生シマミミズ(左)と、小型のマッチョ虹色水生ミミズ(右)。このぐらいの違いがあります。マッチョの方は環帯が目立っていないので、まだ子どもかと思われます。これからさらにマッチョになってギンギンに輝いてゆくのでしょう・・。

羽化したばかりのトビケラが流されてきたりして‥。しばし水生ミミズとたわむれる時間を過ごし、そろそろ帰ろう(いや事務所へ向かおう)と‥川を上がって土手をあがろうとしましたら‥。

灼熱の太陽にさらされながらコンクリをじたばた歩く陸生ミミズを発見!

残念ですが、運命はわかっております。

こんな感じや・・

こんな感じに、アリのご馳走になって干からびてゆくのでしょう。

 

ですが・・目の前にいるミミズはまだしっかりと動いています。アリは周囲を取り巻いていましたが、襲いかかるにはもう少しの時間が必要な感じ。

ふと、あることを思いつきました。そしてひょいとつまみあげ、再び川へザブンと‥。

試しに水生ミミズが棲んでいる砂利の上にぽちゃんと置いてみました。

うっすらと光沢が‥。

そして水生ミミズほどではありませんが、しっかり動いて石の隙間に潜っていこうとします。

いや・・なかなかの光沢ですよ。

一見、マッチョ虹色水生ミミズにも似る光沢も‥。

釣りのエサとなるシマミミズは水中で飼育するとよい‥みたいな情報はネットで見かけておりましたが、水中でもイケそうな様子。はて? 気になって、近くから同じぐらいの大きさの富山ブラック水生シマミミズをつかまえてケースに入れてみました。

動きは断然、富山ブラックですが‥陸生ミミズも動いています。

・・と、ここでケータイが鳴り、15分ほど話し込みました。その間、ミミズはずっと水の中。(その間になんと上流から泳ぎくだるマッチョ系水生ミミズを目撃しましたが・・これはまたおいおい・・)

結局、20分ほど水に浸けた状態でも、まるで問題なさそうでした。少し元気になったような気もします。

ここで、かねてから気になっていた「水生ミミズは高比重なのか?」について、実証実験を行いました。水面の上から一緒に落とし、どちらがより流されるのか?を調べてみたのです。

流れは左から右へ。結果は5回やって5回ともこんな感じ。右側の陸生ミミズのほうが流される距離は長い、という結果がでました。なぜなのかは不明ですが、おそらく水生ミミズはなんらかの方法で比重を高めて流されづらいようにしているのではないか?と予想しております。

結果に満足して、水生ミミズをそのまま放し(一気にスルスルと潜って行きます)、陸生ミミズも様子を見ました。すると・・。

ずいずいと潜って行きます・・。

ここまで30秒ほどでしょうか。ゆっくりですが、潜っていきました。

そして美しい虹色を輝かせながら・・

水中へと消えてしまったのです・・。

行っちゃった・・。

 

さて。

これはいったい、どのように考えたらよいのでしょうか。

陸生ミミズだけど水の中でも活動できるのか・・、陸生ミミズも水生ミミズもなく、どっちでも普通に暮らせるのか・・。

流れの中にいる水生ミミズは、陸へも上がって行くのかどうか‥。

仮にこのミミズのことは水陸両用虹色ミミズ・・とでも呼んでおきたいと思います。

 

そして、電話している最中に、ふと砂利底を見ると・・

なにやらぴくぴくと動いているものが・・

ミミズの尻尾のようです。

変な動きだなー、なんて思いながら、引っ張るとおそらく砂に潜ってしまうと思い手で水流を送って砂を舞い上げると・・コロン(ギャッ!)。

メッチャ怖いので文字だけでお伝えしますが、ミミズは尻尾の一部だけで、その根元にヒルがくっついていて、どうやらヒルがピコピコとミミズの尻尾を動かしていたようなのです・・。なになに? なんのために? どういう状態??

 

水生ミミズの世界。

なんだか少しずつ怖くなってきました‥。〈若林〉□

 

 

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