今日は曇りの一日。

ほぼ一日中、私用で外に出ておりました。

・・が、その場所がちょうど普段、水生ミミズを掘っている川の別支流の上流のあたり。

先日、オレハチと出会った支流(詳しくは過去ブログ【オレハチ!】参照)よりもさらに上流となります。

面白いのは、別支流というのは、いわば川の兄弟のようなもの。本日立ち寄った川の規模は、普段ミミズを掘っている川よりも大きいのですが、上流に行くほど、普段ミミズを掘っている川に似てくるんです。底質なども。

こんな感じの川で・・

水生ミミズ探しに適した砂地+小石+砂利の混合。

ならば掘るしかないだろうと。

そしてなぜか掘り道具一式(クリアケースと小さな持ち手の取れた網だけですが・・)が車に入っているぞと。

ならば掘るしかないだろうと。

そして午後のひとときの「掘り師」となったのです。

(※注意・・ミミズ出てきます!)

 

シジミと相性のよいタマガヤツリも随所にありました(残念ながらシジミの姿は見られませんでした)。

ヤナギタデもちらほら。

そして植物が生えたこんな浅瀬を掘り掘りしておりますと・・。

いましたー。これはいつもの川の分流、通称「畑」でも見つけることのできる「水生ドバミミズ」です。「マッチョ虹色水生ミミズ」ほどの輝きもアクティブさもありませんが、結構な大きさ。13~14㎝ほどはありましょうか。いつもの「畑」では「富山ブラック水生シマミミズ」と同じような所にいますので、どちらかというと緩流性のミミズです。

いた場所の底質はこんな感じ。

あれ? 陸地に上がって行く・・。

こんなふうに頭をすぼめて・・

ぐいーんと伸ばし・・

さらに伸びて行き、その先でまた体をすぼませ・・の繰り返しで進んでいきます。

おーい、どこまで行くんだー?(路頭に迷っているように見えたので、責任を持って元の場所に戻しました)

 

とりあえずは水生ミミズを見ることができて一安心。

ですが実は、掘ってすぐの時に、まあまあ流れのある瀬で7~8㎝ぐらいのボリュームのある水生ミミズを見つけたのですが、目を離したすきに潜られて逃げられてしまっていたのです。

なんとなく・・ちら見した感触では「オレハチ」的なミミズでした(オレンジのハチマキは確認できず)。

オレハチは陸生でも水陸両用でもなく、おそらくは最も水生として特化したタイプ・・。

大好きな水生ミミズなので、できたら見たいなと、さらに掘りつづけたのでした。

ちなみにこちらがオレハチです。めっちゃかわいくないですか?・・

さて・・。

それは「水生ドバミミズ」を見つけてから30分ほどした頃でしょうか。

こんな場所で・・

水生ミミズを発見!!

捕まえた瞬間、新しいタイプである感触がありました。

まず、質感はオレハチ(オレンジハチマキ水生ミミズ)です。

体の後ろ半分は節ばってザラザラしているのが特徴です。

そして上の写真は少し体が伸びておりますが、見つけた時は、この半分ぐらいの長さに収縮しておりました。

そう、オレハチ系の大きな特徴のひとつは、その伸縮性です。

これよりももっと短かったぐらい。そこらへんもオレハチの雰囲気をまとっています。

ですが、オレハチ最大の特徴であるオレンジ色のハチマキが見当たりません。

ハチマキはオトナの証だそうなので、ハチマキがないこいつはまだ子どもなのか?

そして体は透き通っていて、まるで「くるんくるん水生ミミズ」のように血管だか腸管だかが透けて見えてます。

ちなみにこちらもいたのですが、クルンクルン系?このように透けているのが特徴です。

オレハチ系なのにオレンジのハチマキがない。若干虹色もある。そしてまだ子ども?

命名「オレハチハチマキレス水生ミミズ」

・・名前が苦しくなってきました。

オレハチ系らしいのは、ヒルのようにびよーんと長く伸びること。

そうですね、4倍ぐらいには伸びるんじゃないでしょうか。

これは「マッチョ虹色水生ミミズ」や「富山ブラック水生シマミミズ」には見られない特徴です。

そして断面も正円というより平べったかったり小さな円だったりと、いろいろ変化します。ここらへんもヒルっぽい。

びよーんと伸びるとこんな感じ。その気になれば細くて長いミミズになることだってできるんです。

またある時は、こんな感じに体の前半分だけ太く短くすることもできます。透き通っている血管が・・キモいですね・・。

尻尾のギザギザもよくわかります。

これが河床に寝かせた釣りたてのイワナだったなら・・なんて願望が頭をよぎります。

「オレハチハチマキレス水生ミミズ」

これのオトナが見てみたい!

いつもと別の川には発見がありますね〈若林〉□

 

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