今朝は雨が降っていたので、出勤前に近所の川でキツネ&アカミミガメ探しに行ってきました。

アカミミガメは土手を登ってその先の畑を産卵場所としているよう。

この時期、タイミングが良ければでっかい母ガメを観察することができます。(過去ブログ【土手を上るアカミミガメ】をご参照ください)。

昨年はアカミミガメを探していたら、キツネに会うことができたのです(その様子は過去ブログ【カメを探してキツネの穴へ】にて)。

キツネの動画はこちらより。

一昨年は産卵移動の母ガメと、生まれて水場に戻る子ガメも観察しています。またこの時はカワウの(おそらく)カマツカ狩りも観察しています(過去ブログ【茅場観察そしてコアジサシとカワウの狩り】にて)。

こうやって過去ブログと照らし合わせていると、アカミミガメの産卵移動を見ていたのは5月初旬から中旬であることに気づきました。

ともあれ。

毎年季節が巡るたびに「今年も会えた」「今年も会いたい」と思う生きものが増えていきます。楽しいです。

春・・といえば、コイ科の魚たちの産卵行動を楽しみにしています。

コイのハタキに始まって、「ログ・サーモン」ことマルタウグイの海からの遡上&産卵、そしてサケマスにも似たニゴイの産卵行動です。

コイのハタキは4月1日に見ることができました。

ニゴイの産卵は先週ぐらいに見ることができました。直前のメスのスパスパから・・

ドシャドシャドシャドシャと体を震わせ砂礫を巻き上げつつ・・

放卵・放精。

そして最後にメスの顔上げ。

ですが今年は、しっかり見ることができたのは、コイもニゴイも1日のみ。足繁く通えていないこともありますが、今年は今のところ機会が少なめのようです。

そして少ないといえば、マルタウグイの遡上が(私が観察している川の区間では)本当に数少なく、もうシーズンも終わりだと思いますが、確実に確認できたのは大型の一匹のみでした。

春の風物詩とも言える、このような姿を今年は見ることができませんでした。

ここまで少ないのは、私がこの川で観察を始めた7年ほど前から初めてのこと。川の変化といえば、濁りが少々例年よりもあることと、水位が低いこと、さらに河床の変化が乏しく、川辺の木々が刈られてしまったこと。

どちらかといえばネガティブなことが多いといえば多いのですが、それが果たしてこれほど姿を見ることのできない決定打になるものなのか?・・とも思います。いえ、単に私が見ていないだけで、例年通り上ってきていたという可能性もなくはありません。実際、姿を見た人の話も聞いています。

それでも例年、観察できていた光景を見ることができなくなってしまうと少し寂しいものです。

マルタウグイの生活史はあまりまだわかっていないのだとか。海と川をつなぐ重要な存在。来年はたくさん上ってくるといいな・・。

そんな今年の春でした。〈若林〉□

 

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