新緑がまぶしい季節となりました。 そこで今回は、ぜひともこのタイミングでお伝えをしておきたい私の三大MY発見のひとつをお伝えしたいと思います。 以前のブログ【三大発見その1】では、潮干狩りでアサリにまじった貴重なハマグリを瞬時に見分けて狩る方法、を発表しましたが、今回は三大発見その2でございます。 ちなみに「その3」はちょっとキケンがともなうため発表はできません。なのでワタシの人生における大発見を公開するのは、これが最後になりそうです。
それは・・ 肌をなでる風の分離、とでも言いましょうか。
では、心してご説明にかかります。
まず、ちょうどこの新緑がまぶしい今時季に、「なんか今日の風は心地よいな~」と感じられたことはありませんか? (※「ある」と思われた方、ここでその正体を明かします。「ない」と思われた方、この先ちょっと意味不明かもしれません・・)
ワタシはちょうど4月下旬から5月上旬の間と、秋にもう一回、風をそのように感じることがあります。最高に気持ちいい、まるで肌をなでるような風です。顏にも感じることはできますが、おおむねそれは、半そでシャツを着ているときの両腕で感じます。 「これ・・この気持ちよさ、なんなんだろう?」・・と思いつつも、それまでは深く考えずに受け止めてきたわけです。「あー気持ちいいなー、最高だなー」と。
で、ワタシがその正体に気付いたのは、変な話なのですが、親知らずを抜いたときなんです。 親知らずを抜く際、痛み止めの麻酔注射を数回打ったのですが、それがなかなか効かず、しびれを切らした歯科医は最後にかなり強力なヤツを一本打ち込んだのですね。 おかげで親知らずを抜く痛みはまったく感じずに済みました。 ところが困ったのはその後、麻酔がいつまで経っても抜けず、気づくと人前で片方の口がだらりと下がり、そこからヨダレを垂らしてしまう始末。 さておき。 ワタシが驚いたのは、患部が気になってふと手のひらでほっぺをさすったそのときです。 ・・・!! なんだこのキモチワルイ感触は・・。 まるで油粘土を触っているかのようなザラつきとベタつき。 キモチワル~・・と思ったそれこそ、四十を過ぎたおじさん(ワタシ)のほっぺの質感だったのです。
手のひらでほっぺをさするぐらい、いつもやっていることなのですが、そんな気色の悪い感触は初めてでした。 なぜならば、おそらくは顏の肌の触覚のほうが、手のひらの触覚よりも優れているからだと思います。 つまり、普段は顏の肌の感覚の立場に立って「あ~手でほっぺさすると気持ちいいなー」と思っているわけですね。 ところが顔の肌の感覚が強い麻酔によって失われたことで、(ワタシの脳みそは)手のひらの立場に立つことになってしまったんです。そこで「なんじゃこの油粘土みたいな触感は!?」となってしまったと・・。
なかなか長い話になってしまっておりますが、本題はここから。
そこでなぜか、ワタシはピンときたんですね。 ああ、なるほどと。肌をなでる風の正体がわかったぞと。
風って肌に対しては、大きく分けると次のふたつの信号を送っていると思うんです。 ①暑い、寒い、涼しいなどの気温的な信号 ②風が強い、弱い、雨が当たるといった圧力的な信号
で、通常、台風などの強風や雨でもない限り、②よりも①の気温的な信号を肌は率先して感じていると思うんです(雨は「冷たい」という①の信号もあります)。 暑いな~とか寒いな~とかって、結構感じやすいでしょ?
ところが、暑くも寒くも(涼しくも暖かくも)ない状態だったらどうでしょう。風がその人間にとって、ちょうど暑くも寒くも(涼しくも暖かくも)ない状態だったら、きっと①の信号はプラスマイナスがゼロになり、何も感じないはずなんです。 そうなると肌は、普段は①の信号の強さにじゃまされて感じることのできなかった微妙な②という圧力的な信号を感じやすくなるのではないか・・。 そこで気づいたんです。 「なんか今日の風は心地よいな~」と思ったそのとき、それは風がうぶ毛とか肌を優しくなでているからなのではないかと。 ところが少しでも暑かったり寒かったりすると、せっかく風が肌を優しくなでてくれているのに、気づけていないのではないかと。 麻酔で顏の肌の感覚を失ったときのように、気温的な信号が意味をもたなくなると(つまり暑くもなく寒くもない状態になると)、手のひらが油粘土のような触感を察知したように、肌は風がなでてくれる優しさだけを感じ取ることができるようになるのではないかと。
この真理(?)こそ、私の三大発見その2なのでございます。
そこで思うのは、こちら。 いや、別にネコじゃなくてもよいのですが。。
動物は基本、ハダカですよね。 肌(毛皮)で風を感じまくりです。 人間は服を着てしまったがために、生活における最高に気持ちいい瞬間をひとつ放棄してしまったのではないかと・・。
この時期、肌をなでる風を感じると、いつもこんな夢を見ます。
ああ。この風を腕だけじゃなく、いっそ全身で感じることができたなら・・。□
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